前の話
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目覚ましが鳴り響く
だがしかしなかなか起きない
小春「んー。」
パチ
目覚ましを止めてまた寝ようとしていた。
そんな時誰かが小春をゆする。
ゆさゆさ
紫苑「おい、起きろ」
小春「んー。だれぇー」
重いまぶたをゆっくりとあける。
小春「きゃーー!誰かぁー変質者!」
紫苑「誰が変質者だボケェ」
バタバタバタ
父「小春どうしたんだ!
朝から大きな声出して」
小春「お父さんこの人誰!?」
父「あぁ、今日から小春の護衛と執事を
やってもらう事になった。紫苑くんだよ。
説明が遅くなって悪かったね。」
紫苑「とりあえずここじゃなんですから
場所変えませんか?」
父「あぁ、そうだね。場所かえようか
私は先に降りてるよ」
そう言って父は出て行って
2人きりになってしまった。
小春「あなたも早く出て行って」
紫苑「はいはい、急げよ?」
小春「それでも、私の執事なの?」
紫苑「俺はおじさんに言われて執事やってる
だけだし、あんたの前でかしこまるつもり
ないからな。」
小春「あんたじゃなくて小春よ!
初対面でその態度ってどうなの?」
紫苑「小春も変わりないだろ?
人を正す前に自分を正したらどうだ?」
小春「腹立つ人ね」
紫苑「短期は損気だぞ。じゃあ降りるな」
そう言って部屋を出て行った
小春は朝から憂鬱な気分になりながら
着替えて、部屋を出た。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!