あの時
私は
海人の付き合ってくださいって言葉
引き受けなかったら
良かった。
そしたらこんな
苦しい思いせずに
すんだのに。
優太ごめん。
築いてなくてごめん。
本当ごめん。
愛してくれてたのに
私はいろんな思いがこみあがってくる。記憶が戻る時に
優太とのデート
それは、二人だけのよく行った楽屋の練習場所
そこは立ち入り禁止になっていたけど、二人で抜け出していつも行ってる
俺達は付き合ってたんだって言おうとしたら。電話がかかってきた
紫耀からだ。
紫耀は俺のちゃんとした親友だ。そう思って話に戻った
今私は思え出そうとしてるけど、頑張って思いだそうとしたけど。
頭が痛くなってきた。
邪魔、
今頑張って覚えてんじゃん
邪魔しないでよ
まるで覚えないでって頭が言ってるみたい。
どうして。
邪魔するの
お願いだから、付き合わなくていいけど俺のことは嫌いにならないでそれだけは。。。
だけど、本当は付き合いたい。結婚したい
お願い
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!