一緒に静岡に来てくれない?
夢か、幻か…?
突然の事で頭の理解が追いついてない。
tn え、今なんて…?
hj 一緒に静岡に来てくれない?
tn ど、どうしてですか。
hj あれ?俺の最近の動画見てない?
もちろんはじめさんのファンだから見ているが、
その話となんの関係があるのかは分からなかった。
hj たなっちを新チャンネルのメンバーにしようと思って、
あれ、これ夢か…?
確かに最近の動画で新チャンネルを作るという話をしていたが、募集動画すら出ていない作るかあやふやな話だった。
hj たなっちはちょくちょく動画出てもらってるけど、一緒に撮ってて楽しいし、企画とかたまに案だしてくれる時結構面白くて採用してる部分もあったから。
そう真面目な顔をして話してくれた。
自分自身憧れの人ともっと近くで働けると思うととても嬉しかったが、その反面今後のことどうしていくか家族と会議を開いたばかりだったため少しの迷いはあった。
しかし、家族は自分の意思を尊重してくれて尚且つはじめさんなら安心して俺を預けられるという決断に至った。
一緒に静岡行きましょう。
俺は直ぐにそうLINEをした。
俺に人生預けてくれ!!
秒で帰ってくる返信。
変なスタンプと共に送られてきた。
はじめさんらしいなとクスッと笑い、
あれ、俺なんで泣いてる…?
今思えば自然に涙が零れたのは今後どうするか悩んでたことが開放されたのと、
俺の傍にずっと居てくれるんだろうなと安心したからだと思う。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。