第7話

初めてのLIVE観戦(ノブグナル編)

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2019/05/13 20:19

木村良平

あなたちゃん!!

あなた

はい…？

木村良平

来週の土曜日って暇？何か仕事とかある？

あなた

え～っと……。

あなた

特にないですが、どうしてですか？

木村良平

あなたちゃん、もうすぐアーティストデビューするでしょ？
だから、アーティストがどんなふうに活動しているのか、
見学してみてもいいかな？      って、思ったんだけど…。



確かに……。アーティストとしてどうやって活動しなきゃ行けないのか
全然わかんないし、いい機会かも………。

あなた

私も、アーティストとしてどうやって活動しなきゃ行けないのか
知りたかったので、行ってみたいです!!

木村良平

よーしっ！そうとなったら、
はい、これあげる。

あなた

これって……LIVEのチケット？

木村良平

そうだよ。''ノブグナル''のLIVEチケット。
楽しみにしててね！

あなた

あっ、はいっ！ありがとうございます！




"ノブグナル"って、信彦先輩と木村先輩たちのユニット
｢Trignal｣がコラボしたユニットかな…？







そしてLIVE当日。

木村先輩たちは、リハーサルがあるため、家を早く出た。


先輩たちのLIVE、楽しみだなぁ～…。



私の机には、昨日、翼先輩が準備してくれた
置き手紙やペンライト、LIVETシャツなどが置いてあった。
その置き手紙には｢少し早く来て、顔出しに来てもいいよ！｣と書いた。


私は家を少しだけ早く出て、LIVE会場に向かった。

スタッフ

どちら様ですか？

あなた

あっ、あの、木村良平さんと岡本信彦さんたちの友達で……。
代永翼さんが｢顔を出しに来てもいいよ！｣と言われて来ました。

スタッフ

もしかして、あなたさんですか？

あなた

はい……

スタッフ

では、お入りください。
皆さんは右側の通路から3番目の角を曲がった2番目の楽屋にいますよ。

あなた

ありがとうございます。






優しそうなスタッフさんで良かった……。


私は思わず肩をおろしてしまった。

岡本信彦

あっ！あなたちゃんだ!!

木村良平

どうした？まだ時間あるけど…。

岡本信彦

それに…その服どうしたの？

あなた

実は、翼先輩が私の机に置いていって、
置き手紙に｢顔を出しに来てもいいよ。｣と書いてあって……。

代永翼

そういうこ～と♡♡

岡本信彦

ウィング!?

木村良平

いつの間にこんなこと考えてたのかよ（笑）

代永翼

えへへっ（笑）サプラ～イズ!!

江口拓也

みんなで何盛り上がってるんですか！

あなた

あっ、お疲れ様です！

江口拓也

お疲れ様！……って、えっ？…えっ!?
なんであなたちゃんがいるの!?

木村良平

俺らより江口の方がビビってんじゃん（笑）





私たちはしばらく立ち話をした。

5人で話していると時間があっという間に過ぎていった。




そして、私はLIVE会場の中に入ってLIVEが始まるのを待った。

ファン

ｷｬｰｰｰｯ♡

岡本信彦

みんな～！お待たせ～！

木村良平

今日もお前らのいい声を聞かせてくれ！

ファン

ｷｬｰｰｰｯ♡

代永翼

まずは1曲目！｢Tic Tac Anniversary｣!!








木村先輩たちの歌を聞くと、とても元気が出た。




やっぱり…すごい。



あまり上手く言葉には出来ないけど、とても迫力があるLIVEだった。










LIVEが終わったあと、私は楽屋に行った。

あなた

お疲れ様…です……!?




急に翼先輩の目から大粒の涙がボロボロ零れ落ちてきた。

代永翼

もう、LIVEチョー楽しかった!!帰りたくない！

3人

おいおい（笑）

木村良平

ったく、ウィングは（笑）

岡本信彦

そういう良平さんだって目が潤んでたじゃないですか!!

江口拓也

それ…ノブも言えないよね（笑）





楽屋はとても暖かい空気で包まれた。

木村良平

そういえばあなたちゃん、どうだった？

あなた

えっと……。

あなた

上手く言えませんが、とても元気が出ました。
なんか、先輩たちの笑顔がとても輝いていて、
それにこっちも思わずつられてしまうくらい最高のLIVEでした！

岡本信彦

そっかぁ、それは良かった。

あなた

はい、ありがとうございました！

スタッフ

今日はありがとうございました。
もうすぐ閉館するので、そろそろ帰る準備してください！

全員

はいっ！








私もこんな最高のLIVEしたいなぁ～…。

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第8話初めてのLIVE観戦(KAmiYU編)

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好きになるのはキミ限定【完結】

なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。