私には、小学生の頃からずーっと
想い続けてきた人がいた。
名前は赤坂秀太。
秀太は私の大切な幼なじみで、私にとって
欠かせない存在だった。
私「日曜日空いてる?幼稚園行こ!」
秀「お、いいね!行こ行こ!!」
前までは遊園地や動物園、映画館とか
色々な所に出かけていた。
なのに。
私「秀太、明日予定ある?無かったら
映画館で新しい映画見たいんだけど」
秀「ごめん。明日は無理なんだ……ごめんね」
と断られるようになった。
もちろんショックだった。
彼女でも出来たんじゃないかと何度も何度も
不安になった。
だけどその度に私は違う、違うと
言い聞かせてきた。
だけど。
女「ねーぇ?奈々ちゃんはー?」
秀「奈々は学校にいると思うけど。」
知らない女の人といる所を何度も見かけた。
その時の秀太は私といる時より笑顔で
楽しそうに見えた。
その時、私はこの恋を諦めてしまった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。