~風磨side~
トイレに行くと言い席を立ったあなた
俺はその間に注文する
マスター「かしこまりました」
あなたのだけ濃いめに注文したカクテル
酔わせるのが目的だし…席を立った事と俺に注文させた事を後悔するんだな、あなた
あなたの目の前に置かれてる淡黄色のカクテル
それ飲んで早く酔っちまえって思うと…ニヤニヤするよね
しれっとしながら俺も自分が頼んだオレンジ色のカクテルを口に含む
こっちの濃度は普通だ
カクテル名言っただけなのに顔真っ赤にしながら濃い酒を煽ったあなた
反応可愛すぎだろ笑
____
そして段々と酔いが回ってきたのはいいが…
アイツの話されると腹立つからアルコール強い酒飲ませたのに…さっきからあなたの口から出てくるのは中島の話ばかり
はぁ…とため息混じりに吐き出されるタバコの煙
ふとあなたの顔を見ると切ない表情をしていた
だから俺と一緒にいるんだからアイツのこと考えるなって
マスター「かしこまりました」
早く酔い潰れちまえよ、と思いながら頼んだテキーラ
その前に俺が酔い潰れちまいそうなんだけどね笑
その後3杯くらいテキーラ飲ませたらふにゃふにゃになったあなた
よっしゃ、狙い通りいい感じに酔っ払ってくれたな
あれ?コイツ酔ってるよな?
変なとこしっかりしてるよね
____
フラフラしてるあなたを支えながら送ってきたマンションのエントランス
いや、大丈夫じゃねえだろ…今にも寝てしまいそうだし
うつらうつらしてるあなたの身体が倒れないようにしっかり抱き締めながら片手であなたのカバンの中を漁る
お、あったあった
その鍵でエントランスを抜けあなたの部屋の鍵も開ける
返事なのか最早それはもう寝言なのか分からないけど許可は貰ったってことにして部屋の中に上がり込むと、取り敢えずあなたをソファに寝かせた
目は閉じられてるけど…一応起きてるらしい
そして俺はコップに水を汲みあなたに飲ませようとしたけど…
そう言いながら俺に抱き着いてきたあなた
酔わせたのが裏目に出ちまった…
てかやっぱり…あなたは中島の事が好きなのか
薄く開かれるあなたの瞳
酒のせいかトロトロに蕩けてる顔しやがって…
それだけ言うと自分の口に水を含みそのままあなたの口の中へと流し入れた
同じ行動を何度か繰り返すと舌を絡ませながらあなたの胸に触れる
やべ…キスもあなたの胸も…気持ちいい
服の中に手を突っ込みブラの上から胸を揉み込む
てかちゃんとあるじゃん、胸
全く聞き耳の持たないあなた
もうこれ以上アイツの名を呼んで欲しくない俺はあなたの唇を塞ぐと舌で口内を犯した
そして、服の中のブラをグイッとたくし上げ直接胸に触れようとしたらベランダの窓を蹴る音が聞こえてきた
音がした方へと視線を向けると少し隙間の開いたカーテンから中島と目が合った
その目は鋭く…やべえ…殺されそうなんだけど
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。