第39話

お前の心の中は…2
3,060
2021/06/13 02:52
私
ウォッカか…まあ、何かと割ればいっか
菊池風磨
菊池風磨
そうそう、飲み方色々あるからな
私
じゃ、ちとお手洗い行ってくるから適当に頼んどいて~
菊池風磨
菊池風磨
はいよ、行ってらっしゃい



~風磨side~


トイレに行くと言い席を立ったあなた
俺はその間に注文する


菊池風磨
菊池風磨
____、あと…初めに頼んだ方濃いめにして貰える?
マスター「かしこまりました」


あなたのだけ濃いめに注文したカクテル
酔わせるのが目的だし…席を立った事と俺に注文させた事を後悔するんだな、あなた



私
ただいまー
菊池風磨
菊池風磨
おう、おかえり笑
私
なにニヤニヤしてんの?
菊池風磨
菊池風磨
別に?笑
私
ふーん…ぁ、注文してくれたんだね!ありがとう
菊池風磨
菊池風磨
おう、飲めよ


あなたの目の前に置かれてる淡黄色のカクテル
それ飲んで早く酔っちまえって思うと…ニヤニヤするよね


私
グレープフルーツの味…ソルティードックだ
菊池風磨
菊池風磨
よく分かったな
私
よく飲むからねー
でも…何か濃い感じがするんだけど
菊池風磨
菊池風磨
そうか?気の所為だろ


しれっとしながら俺も自分が頼んだオレンジ色のカクテルを口に含む
こっちの濃度は普通だ


私
風磨は何飲んでんの?
菊池風磨
菊池風磨
聞きたい?笑
私
う、うん…まあ…
菊池風磨
菊池風磨
セックスオンザビーチ
私
あ、あっそ///


カクテル名言っただけなのに顔真っ赤にしながら濃い酒を煽ったあなた
反応可愛すぎだろ笑


菊池風磨
菊池風磨
お前も飲むか?セックスオンザビーチ笑
私
いいいいらない!!///



____


そして段々と酔いが回ってきたのはいいが…



私
チビとか貧乳とか…ホント失礼だと思わない!?健人くんのバカ
菊池風磨
菊池風磨
俺はチビでも貧乳でも可愛いと思うけどね
私
その言葉…健人くんに聞かせてあげたいよ


アイツの話されると腹立つからアルコール強い酒飲ませたのに…さっきからあなたの口から出てくるのは中島の話ばかり


私
もう少し…優しくしてくれても良いのに…健人くん


はぁ…とため息混じりに吐き出されるタバコの煙
ふとあなたの顔を見ると切ない表情をしていた

だから俺と一緒にいるんだからアイツのこと考えるなって



菊池風磨
菊池風磨
マスター、テキーラ…ショットで
マスター「かしこまりました」


私
ぇ、テキーラって…私飲んだことない…
菊池風磨
菊池風磨
じゃ、初体験だな笑


早く酔い潰れちまえよ、と思いながら頼んだテキーラ
その前に俺が酔い潰れちまいそうなんだけどね笑


私
ふうまあ~
菊池風磨
菊池風磨
ん?どうした?
私
んふふーなんでもなあい


その後3杯くらいテキーラ飲ませたらふにゃふにゃになったあなた
よっしゃ、狙い通りいい感じに酔っ払ってくれたな


菊池風磨
菊池風磨
そろそろ帰るか
私
そだねー、お会計ー
菊池風磨
菊池風磨
ぁ、いいよ。俺が出す
私
ぇ、そんな悪いって
菊池風磨
菊池風磨
いいから、お前は帰る支度しとけ
私
はあい、ありがと~


あれ?コイツ酔ってるよな?
変なとこしっかりしてるよね



____



菊池風磨
菊池風磨
ほら着いたよ、大丈夫か?
私
んーだいじょうぶれすー、送ってくれてありがとばいばーい


フラフラしてるあなたを支えながら送ってきたマンションのエントランス
いや、大丈夫じゃねえだろ…今にも寝てしまいそうだし


菊池風磨
菊池風磨
いや、ちゃんと部屋まで送るから…オートロック開けろよ
私
めんどくさいから健人くんに開けてもらって~
菊池風磨
菊池風磨
なんで中島に…
ちとお前のカバン漁らせて貰うから


うつらうつらしてるあなたの身体が倒れないようにしっかり抱き締めながら片手であなたのカバンの中を漁る

お、あったあった

その鍵でエントランスを抜けあなたの部屋の鍵も開ける


菊池風磨
菊池風磨
このままお前ん家入っていい?
私
んー


返事なのか最早それはもう寝言なのか分からないけど許可は貰ったってことにして部屋の中に上がり込むと、取り敢えずあなたをソファに寝かせた


菊池風磨
菊池風磨
あなた…?起きてる…?
私
んー、おきてるー
菊池風磨
菊池風磨
水飲むか?
私
んー


目は閉じられてるけど…一応起きてるらしい
そして俺はコップに水を汲みあなたに飲ませようとしたけど…


私
けんと、くん…
菊池風磨
菊池風磨
いや…俺、風磨だけど
私
すき…けんとくん…


そう言いながら俺に抱き着いてきたあなた
酔わせたのが裏目に出ちまった…

てかやっぱり…あなたは中島の事が好きなのか
私
けんとくんは…私のことすき…?


薄く開かれるあなたの瞳
酒のせいかトロトロに蕩けてる顔しやがって…


菊池風磨
菊池風磨
ああ、好きだよ…あなた


それだけ言うと自分の口に水を含みそのままあなたの口の中へと流し入れた


私
んっ…もっと…けんとくん、もっとちょうらい…っ
菊池風磨
菊池風磨
ん、


同じ行動を何度か繰り返すと舌を絡ませながらあなたの胸に触れる

やべ…キスもあなたの胸も…気持ちいい


私
やぁ…っ、だめ…ぇ、
菊池風磨
菊池風磨
貧乳で悩んでんなら…俺がお前の胸デカくしてやっから


服の中に手を突っ込みブラの上から胸を揉み込む
てかちゃんとあるじゃん、胸


私
んぁ…っ、だめだって…けんとくんッ
菊池風磨
菊池風磨
俺は中島じゃねえよ、風磨って呼べよ
私
あっ…けんと、くん…


全く聞き耳の持たないあなた
もうこれ以上アイツの名を呼んで欲しくない俺はあなたの唇を塞ぐと舌で口内を犯した


そして、服の中のブラをグイッとたくし上げ直接胸に触れようとしたらベランダの窓を蹴る音が聞こえてきた


私
ぇ、なんの…おと…?
菊池風磨
菊池風磨
……ちっ


音がした方へと視線を向けると少し隙間の開いたカーテンから中島と目が合った
その目は鋭く…やべえ…殺されそうなんだけど



中島健人
中島健人
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