第22話

全ては酒のせい
3,420
2021/06/29 14:35
~健人side~



暖かくて柔らかくて…タバコの香りがしつつも甘いあなたちゃんの唇



俺はあなたちゃんにキスをした
ずっと前から…ガキの頃からしたかった

その夢が今やっと叶った


でもさ、ずっとしたかったから正直こんな触れただけのキスだけなんかじゃ足んねえし…満足出来ねえよ



私
けんと…くん?///


ふと顔を離すと至近距離にある真っ赤な頬をしたあなたちゃん

可愛いすぎて…無理だ…


中島健人
中島健人
俺の部屋…戻ろうぜ
私
ぇ、ちょ…っ、


足元に落ちたタバコを拾い灰皿に擦り付けるとあなたちゃんの腕を引っ張り俺の部屋の中に戻って来た



私
健人くん!?どうし…きゃあ…ッ、!


一目散に向かうのは俺の寝室
ベッドの前まで来ると俺はあなたちゃんを押し倒した


私
ねえ!待って健人くんッ、おかしい…んんっ!?
中島健人
中島健人
んん…っ


すぐに上に乗り跨ると抵抗出来ないようにベッドに手首を押さえ付け唇を塞いだ




私
んっ、ふっ…んは…っ、んん…
中島健人
中島健人
ン、はぁ…ッ、だめ、逃げんな…んぅ、


唇をこじ開け舌を侵入させると逃げるあなたちゃんの舌を追いかけ絡ませる
漏れる吐息がエロくて可愛い

そして唇を離すとそのまま首筋に顔を埋め舌を這わせながら胸に触れた


私
ふぁ…あっ、健人くんだめッ、触らないで…っ
中島健人
中島健人
なんで触っちゃダメなの?
私
その…小さいから恥ずかしいのッ!///


触っちゃダメな理由…可愛い過ぎんだろ
あなたちゃんの胸なんだからどんな胸でも興奮するに決まってる





中島健人
中島健人
んな事ねえし…気にすんな
私
でもッ、やめて…だめ、っ


本人は小さいって言ってっけど、ちゃんと掴めるし揉めるくらいの大きさはある

俺はじっくり堪能してえのに…あなたちゃんは抵抗を止めない
私
こんなのおかしいって!健人くんッ!私たち…幼なじみだよ!?
中島健人
中島健人
……………。


あなたちゃんの言葉でふと我に返った
そうだ、俺らは付き合ってるわけじゃない…ただの幼なじみだ
こんなの…犯してるのと一緒だ…


このまま続けるとあなたちゃんと気まずい関係になるし、最悪の場合嫌われる…


どうしようか考えた俺は、あなたちゃんの胸に顔を埋めたまま寝たフリをする事にした

酒で酔っ払って途中で寝ちゃうパターン
あるあるな話だろ?

全部…酒のせいにすればいい


私
ちょ、健人くん!?ねえ、聞いてる!?
中島健人
中島健人
…………。
私
ぇ、もしかして…寝た?


身体を揺すられても反応しない俺
そうそう、寝てんだよ俺は


私
ったく、ホント有り得ないんだから、この酔っ払いは


モゾモゾと俺の下から抜け出すあなたちゃん
寝息を立てるフリをしてる俺

すると、身体に布団を掛けられると小さな声であなたちゃんが囁いた



私
こーゆーことするなら…付き合ってからしてよね
おやすみ、健人くん


そして、寝室から出て行ったあなたちゃん





え…今の…どーゆー意味…?

プリ小説オーディオドラマ