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第47話

XXの実力 Ⅸ
楠木くすのき しん
そういや、俺と瑞樹以外の2人って誰だ?
千島ちしま 瑞樹みずき
言われてみれば…
酒葉さかば みのり
私ですっ!
後ろの座席から顔を出した酒葉さん。
確かにまだ公園で戦っているのを見ていない。
酒葉さかば みのり
勝てたら良いんですけどね〜…先輩達のどっちかと同じになったとしても、もう片方は負ける訳ですし…
千島ちしま 瑞樹みずき
まぁな…
楠木くすのき しん
しょうがないことだって、ゲームだし。
酒葉さかば みのり
普通のゲームなら瑞樹先輩でも慎先輩でも大歓迎ですよ!
碑賀ひが あずま
俺は歓迎無しか。
あぁぁ!そんなことないです!と困る酒葉さんに東は苦笑を浮かべる。

そうだ、東がまだ残っていた。
千島ちしま 瑞樹みずき
うっわ…
よりによって、あの東が…
碑賀ひが あずま
言い方酷いな?瑞樹。
千島ちしま 瑞樹みずき
そりゃな…
俺と慎と酒葉さんと東と……

誰も敵にしたくない。特に東だけは。

『仲間になって戦うことがあればよろしく。』
最初にそんなことを言ってたけど、これで敵になったら俺がフルボッコで死ぬ気しか…
碑賀ひが あずま
まぁ、敵になったらミッションで勝ちに行け。俺は目標を殺しに行くから。
楠木くすのき しん
あれだろ?穴掘り。絶対疲れるけど、さっきの見たら音羽は無理そうだよなー。だってあの本能寺千早様でさえ…っ!?
背後から飛んできた誰かの蹴りが慎の肩に命中する。
恐る恐る背後を見ると千早様が真顔でお立ちになっていらっしゃって、俺は見なかったことにしようと前を向く。
楠木くすのき しん
申し訳ございませんっした……
くれ 葉月はづき
やーっぱり、慎君ってゲーム始まってからいじられキャラになったよね。
瀬戸口せとぐち りゅう
余計なこと言うからだろー。言わなきゃいいのに口に出すから。
楠木くすのき しん
うるせぇ…!事実な、ん"っ!?
福冨ふくとみ 一霖いちりん
千早ちゃん、ストップストップ!慎君がゲーム始まる前に死んじゃう!!
話の外野だった呉さんと龍に軽く煽られ──龍のは普通に正論だが──反論した慎に千早様から2発目の制裁が下される。

見兼ねた一霖が仲裁に入ったことで…いや、一方的だから仲裁はおかしいか。
引き止めたことで舌打ちはしたものの千早様からの制裁は終わった…
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草鹿くさか 春日はるひ
草鹿です。多分、自然エリアですかね…
多岐たき 朱音あかね
『多岐、今までの流れと見た感じでわくわくエリアかな。』
木ばかりの景色。
多岐先輩の姿を思い浮かべると、園内マップの前でトランシーバーを片手にしている本人の姿が見えた。
多岐たき 朱音あかね
『ミッションが毒蛇の捕獲?』
草鹿くさか 春日はるひ
はい。ユリさんが目標だけど、僕も先輩も攻撃的な能力じゃないですからミッションで頑張るくらいしか勝つ道は…
多岐たき 朱音あかね
『うんうん。成瀬さんと四月一日君がユリさんを相手にしそうだし、さっさと動いた方が良さそう。蛇って言うなら、自然エリアに1番いそうだよね。』
草鹿くさか 春日はるひ
僕がいるところじゃないですかー…
多岐たき 朱音あかね
『どんまいどんまい。千里眼で探せたりとかしないの?』
草鹿くさか 春日はるひ
姿を思い浮かべないといけないんで、見た目が分からないとどうしようも…
多岐たき 朱音あかね
『あ〜……なら、気合いかぁ。取り敢えず、今からそっちに向かうから、草鹿君は毒蛇探してみて。見つけたらすぐに逃げていいから。形さえ見たら追跡出来るだろうし。』
草鹿くさか 春日はるひ
了解です。
トランシーバーをしまった僕は足元に気をつけながら歩き出した。
見えないだけで木々の間に潜んでいるかもしれない、そう思うと怖い。
…ついでに言うと相手が成瀬さんなのも少し……
草鹿くさか 春日はるひ
ん?
薄い茶色の半透明の塊が落ちているのを見て、僕は立ち止まる。
しゃがんでその塊を手に取ってみると少しツルツルしたような手触りで、よく見ると表面に沢山の六角形があるように見えた。
あ、これってもしかして…
指先でゆっくり引き伸ばすと、塊だった謎の半透明の物体は長さ50cmくらいにまで伸びた。

蛇が脱皮した皮?
脱皮してこの大きさってことは捕まえる蛇の大きさは50cmよりも大きい可能性が高い。

どうにかなるのかな…まぁ、どうにかなるさ。
草鹿くさか 春日はるひ
きっとね…