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第40話

XXの真偽 XXXⅡ
スタート地点に立っている2本の火柱。
どこかに行こうとしたユリはそれを見るなり立ち止まると、すぐにあたしのところに来て…
ユリ
あらら〜、一瞬。
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
こんなことに時間をかける必要がない。
ユリ
時間かけても能力的に千早ちゃんの勝ちだもんね。千早ちゃんの勝利!
そう言って、ユリが笑うと火は消えた。
火柱があった場所には骨一つ残っていない。
黒い焼け跡だけがある。

あたしは深海さんと東堂を躊躇なく殺害。
スタートと同時に攻撃を仕掛けたから2人は防御も反撃も出来ずに燃え尽きた。

全ては自分が生きる為、そんな単純な理由で人を殺したあたしは悪人なのだろうか。
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
…選手交代、でしょ?
ユリ
交代?
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
まだB対Dやってない。
きょとんとした表情のユリは無言でプリントを取り出すと、内容を見て笑顔のままフリーズする。
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
BとDは既に一勝してたから全負けのこっちを先にやったと思ってたけど…まさか普通に忘れてた?
ユリ
……い、いや!忘れてないよ!?全負けだったから!うん!選手交代!!
図星だったのかテンパるユリに溜息をついたところであたしは競技場へと転送された…




















つじ 林太郎りんたろう
ねー、この試合さ?もう人死んだんだからあってもなくても良くない?
千島ちしま 瑞樹みずき
確かにそうだけど、東堂君と深海先輩がしんだことを軽々しく言うなよ…
違うチームである霙先輩と猛先輩が死んだことを瑞樹先輩は凄い悔しそうにしていた。

猛先輩のことはよく分からないけど、霙先輩は同じ学校みたいだし思いれのある先輩なのかな?
成瀬なるせ 冴羅さら
意味はなさそうですけどー、やった方が平等じゃないですか!みんな辛い思いしてる訳ですし!
草鹿くさか 春日はるひ
本能寺さんが言わなきゃ絶対に無さそうだったけどね。
ユリ
あーあー、何も聞こえませーん!はい!ほら!交代したいとかありますか!?
少し拗ねたユリちゃんがトランシーバーが入った箱を雑に地面に落としながらそう尋ねる。
その問いに今回もみんなが首を振ったりすると思っていたけど、意外なことに“2人”の手が上がった。
酒葉さかば みのり
試合で疲れました!出たくないです!!
福冨ふくとみ 一霖いちりん
僕も能力でもう疲れた〜
千島ちしま 瑞樹みずき
酒葉さん!?てか、一霖!お前、全然戦ってないだろ!
福冨ふくとみ 一霖いちりん
ふぅ…瑞樹。知ってるかい?僕は影からみんなを支えるサポート役なんだ。
千島ちしま 瑞樹みずき
そうなんだな……って!知るか!こいつに怒られてデパートに走っただけだろ!
福冨ふくとみ 一霖いちりん
うっ…ま、まぁ、事実だけど〜…
瑞樹先輩の反論に一霖先輩のドヤ顔は崩れて、活躍のないことに少し焦っているのか人差し指を立てて言わないでと笑った。
成瀬なるせ 冴羅さら
疲れたのに無理は良くないです!私は良いですけど、春日先輩はどう思います?
草鹿くさか 春日はるひ
う〜ん、良いんだけどその場合に入るのかユリさんか捺祢君なんだよなぁ…
酒葉さかば みのり
転送お願いします!無理です!2人ともすいません!!
ユリ
は、はい!転送!……召喚!!
止める間もなく実ちゃんと一霖先輩の姿が消え、その代わりに捺祢君が召喚された。
捺祢君は私達を見てここがスタート地点の交差点だと分かったのか大きな溜息を零すと、ユリちゃんをじっと見る。
音羽おとは 捺袮なつね
……。
ユリ
睨むのはやめましょ?ね?
音羽おとは 捺袮なつね
はぁ…
ユリ
……で、どっちがどっちに入れば良い?
成瀬なるせ 冴羅さら
こっちにユリちゃん!
ユリ
おっ?
草鹿くさか 春日はるひ
どうして?
成瀬なるせ 冴羅さら
捺祢君、黙ってばっかで会話にならない気がするので!
音羽おとは 捺袮なつね
おい。
ユリ
冴羅ちゃんのご指名いただきました〜!てなわけで黙り捺祢はそっちね。
つじ 林太郎りんたろう
捺祢君の扱い酷いですね〜
千島ちしま 瑞樹みずき
ずっと黙りっぱなしは困るんだけど。
音羽おとは 捺袮なつね
どいつもこいつも……常識くらいは備えている。どちらかと言うと、常識が無いのはそっちだろ、ユリ。
ユリ
私!?やだなぁ〜…私は天才なだけで常識人だよ!
音羽おとは 捺袮なつね
“自称”が抜けてる。まぁ、何でも良いから早く始めろ。
ユリ
分かった分かった。Bチームは福冨一霖君に代わり私ユリ!Dチームは酒葉実ちゃんに代わり音羽捺祢!
ユリ
団体戦最終試合、B対D!始めっ!
体が浮いた時、瑞樹先輩達に早速攻撃を仕掛けてみようかな?なんて思ったけど思い直してやめた。

多分、これを見ているみんなの為にもユリちゃんと捺祢君の能力が何なのかを知る必要がある。
それで倒せそうな感じだったら、早く美術室に戻って描きかけの絵の続きを描きたい。

でも、ゲームが続いて私の絵が具現化し続けるのもそれはそれで素敵かも!
成瀬なるせ 冴羅さら
…よいしょ〜!えっと、また鉛筆と紙、下敷きは〜スケッチブックでいっか!
ルピス病院というちょっとメルヘンチックな名前の病院に着地した私は受付から鉛筆と紙を取りながらトランシーバーに向かって話しかける。
成瀬なるせ 冴羅さら
こちら成瀬!ルピス病院に到着!受付にある鉛筆と紙を回収中!
草鹿くさか 春日はるひ
『草鹿です。躑躅川商店街の入口、見える範囲にはまだ誰もいないよ。』
ユリ
『把握!私ユリは審判でもあるから、スタート地点のまま。Bチームが勝てるよう頑張るのでよろしくね〜』
作戦の話をしようとした時、ユリちゃんのでは〜という声が笑い混じりに聞こえてきた。

その後に続いた言葉は…
ユリ
『捺祢のやる気を少しでも出させる為にこの街の片っ端からビルを壊して威嚇してくる!』