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第42話

XXの真偽 XXXⅥ
ユリさんは青峡大学の公園で拗ねたようにピン付き手榴弾を転がして遊び、成瀬さんは病院で何やら絵を描いている。
草鹿くさか 春日はるひ
行くなら今…
僕はそう呟くと走り出す。
長時間能力を使い続けるのはほんと目が物凄く疲れるけど、今はやむを得ない。

移動する“彼ら”を追いかけて数分。
曲がり角を曲がろうとした瞬間、僕は足を止めた。
つじ 林太郎りんたろう
おっ!敵発見!もうささっと潰しちゃって良いですよね?
音羽おとは 捺袮なつね
待て。草鹿春日、お前は千里眼の持ち主なんだからこっちに来れば俺達と会うことは分かっていただろ。何故、来た。
千島ちしま 瑞樹みずき
言われてみれば確かに…
別に殺られに来たわけじゃない。

“交渉”しに来たんだ。
草鹿くさか 春日はるひ
寝返る為。
つじ 林太郎りんたろう
え〜!そっちのチーム楽しそうじゃないですか〜!何なら僕と交代します?
千島ちしま 瑞樹みずき
やめろ。
音羽おとは 捺袮なつね
ユリの類いだけで構成されたチームとか勘弁してくれ…
つじ 林太郎りんたろう
冗談ですよ〜っ!でも、何で寝返りたいとか思ったんですか?
草鹿くさか 春日はるひ
特に大きな理由はないけど…ユリさんがチームにいるから、かな。やっぱ強制参加させた敵なのに一緒に戦うって言うのは…
音羽おとは 捺袮なつね
それはこっちに来ても同じだろ。
草鹿くさか 春日はるひ
ユリさんと比べたら君の方がマシ。
良い言葉が見つからなくてマシと言うと、捺祢君は表現が気に入らなかったのか溜息を零した。
千島ちしま 瑞樹みずき
寝返るならあの2人の居場所、教えてくれるのか?
草鹿くさか 春日はるひ
ああ、勿論。
音羽おとは 捺袮なつね
俺はただの助っ人だ。寝返りを許可するかどうかはお前らで決めろ。
つじ 林太郎りんたろう
ふつーに良いんじゃないですか?ねっ!瑞樹先輩!
千島ちしま 瑞樹みずき
居場所を知ることが出来るのは強いし…俺も良いと思う。
つじ 林太郎りんたろう
じゃ!春日先輩、今からよろしくお願いしま〜す!
草鹿くさか 春日はるひ
うん。
裏切ってしまった2人には申し訳ないけど、敵と一緒なのはどうしても嫌だ。
一霖君よりユリさんの方が強いとしても、無理。
千島ちしま 瑞樹みずき
成瀬さんの今の居場所、探せる?
草鹿くさか 春日はるひ
成瀬さんは〜……
成瀬さんを思い浮かべると、さっきと分からずルピス病院の床で黙々と紙に絵を描いていた。
何を描いているのかまでは暗くて見えないけど、居場所は分かったから良しとしよう。
草鹿くさか 春日はるひ
ルピス病院、床で絵を描いてる。
つじ 林太郎りんたろう
ここからルピス病院なら10分もあれば行けますね!
音羽おとは 捺袮なつね
ああ、あの馬鹿が来る前にさっさと成瀬冴羅を潰す。
成瀬さん、本当にごめんね。


そう思いながら、ナピス病院に向かって走り出した捺祢君達を僕は追いかけたのだった…

























ユリ
あー、耳痛いなぁー…
衝撃波で危うく耳が死ぬところだった私は手榴弾で遊んでいたが、ずっと拗ねてても何も変わらないからと大学を出た。
ユリ
捺祢なら次は千里眼の春日君より攻守完璧の冴羅ちゃんかなぁ…
いつかはナピス病院に着くだろうし、ナピス病院に先回りして迎え撃つのもあり。
向かっている途中で後ろから奇襲をかけるのもあり。

どれが効率良いかな?
取り敢えず、今の捺祢達の居場所を春日君に聞こうと私はトランシーバーを取り出す。
ユリ
春日君、捺祢達の居場所分かる?
少ししても返事は来ない。
私がただ独り言を喋ったみたいになっちゃった。

春日君なら捺祢達の位置は把握してるから近付く前に逃げることは出来るはず。
既に見つかって逃げている最中なのか、それとも…
ユリ
……冴羅ちゃん。多分、捺祢達がルピス病院に向かってる。
トランシーバーの通信を冴羅ちゃんに繋げてそう言うとイヤホンから元気な声が返ってきた。
成瀬なるせ 冴羅さら
『やっぱそうですよね〜!春日先輩、ユリちゃんが入った時に嫌そうな顔してましたもん!』
ユリ
最後の試合に寝返りなんてゲームっぽくて良いけど、理由が悲し〜
成瀬なるせ 冴羅さら
『冴羅達2人で勝っちゃいましょ!』
ユリ
だね!
成瀬なるせ 冴羅さら
『もう対策はしてあるのでルピス病院に4人が来ても問題無し!』
ユリ
OK!じゃあ、私ルピス病院の向かいにあるマンションの屋上に行く!
成瀬なるせ 冴羅さら
『了解!』
春日君はバレてないつもりなんだろうけど、残念。
私、そんなに甘くないんだよなぁ…
ユリ
追撃と行きますか。