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第17話

XXの開花 ⅩⅦ
音羽おとは 捺袮なつね
成瀬冴羅はピカソ。
特に会話も無く選手の移動が終わると、フィールドに立っていたのは成瀬さんと代々木先輩。

捺袮がヒントを出すも考える素振りも見せずに成瀬さんはニコニコと微笑んでいた。
福冨ふくとみ 一霖いちりん
ドラゴン先輩、凄い嫌そうに見えるの僕だけ?
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
いや、あたしにも見えるね。
千島ちしま 瑞樹みずき
そりゃ、さっきの発言があれば、な…
『…まぁ、私の能力だと人を殺めるのも簡単だね。逆に守ることも出来るんですよ〜!』

『別に簡単っていうだけで殺すわけないじゃないですか〜!あくまで殺ろうと思えば殺れるって話です!』


さっき聞いた言葉が脳裏に蘇る。

そんなことを笑顔で言う悪魔みたいな人成瀬さんと誰だって戦いたくないだろう。

まぁ、俺はそのハズレを引いた奴だけど…
千島ちしま 瑞樹みずき
この勝負で絶対に能力を見切って、何とか対策を練らないと…
音羽おとは 捺袮なつね
準備はいい?
成瀬なるせ 冴羅さら
は〜い!
代々木よよぎ あかつき
ああ…
音羽おとは 捺袮なつね
第十試合、成瀬冴羅 対 代々木暁
音羽おとは 捺袮なつね
始め。
成瀬なるせ 冴羅さら
ね、ね、暁君。私の能力…
捺袮の始め、という言葉と同時に成瀬さんが代々木先輩に近寄ると耳打ちを始めた。

最初は不思議そうに耳を傾ける代々木先輩だったが段々と顔色が悪くなる。
代々木よよぎ あかつき
いやいやいや…それは流石に太刀打ちできない。無理。降参。
音羽おとは 捺袮なつね
え、早っ。いいの?
代々木よよぎ あかつき
俺はまだ生きるつもりだからな。
音羽おとは 捺袮なつね
じゃ、じゃあ…代々木暁の降参により成瀬冴羅の勝利とする。
楠木くすのき しん
瑞樹、どんまーい!
ヘラヘラと笑いながら慎が俺の背中を叩く。
千島ちしま 瑞樹みずき
黙れ…慎…
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
何の参考にもならなかったね。
千島ちしま 瑞樹みずき
まぁな…でも、ピカソなら絵に関係することだってことは分かった。
福冨ふくとみ 一霖いちりん
絵が動くとか?
くれ 葉月はづき
ピカソの絵ってかなり凄い印象しかないからカクカクしてて弱そ〜…
呉さんは本当に偉人の能力?と言いたげな表情で席に戻る成瀬さんを見ていた。

確かにピカソと言えば、独特な色使いをしているようなイメージがある。

呉さんが気にしているのはそのせいだろう。
千島ちしま 瑞樹みずき
ピカソだとしてほんと、どうしよ…
相手の能力が分かっただけ。

俺の能力は無効化だし…そもそも偉人の能力に対してこれが役立つのかも分からない。

不安な未来しか考えられない。
福冨ふくとみ 一霖いちりん
み〜ず〜き〜!さっきから怖い顔してるの嫌なんだけど?
千島ちしま 瑞樹みずき
しょうがねぇだろ。
福冨ふくとみ 一霖いちりん
分からなくもないけどさ〜…相手は女子なんだよ?そこは男ならバシッ!と勝ってやらないと!
楠木くすのき しん
一霖よく言った!そうだぞ、瑞樹!
千島ちしま 瑞樹みずき
お前らなぁ。
背中を押してくる慎と一霖。

そんな男女の力の差で勝てるならこんなに考え込まないさ、と呟き俺はフィールドに視線を移す。


そこには相変わらず楽しそうな辻君。
音羽おとは 捺袮なつね
三輪みわかけるはニーナ・クラギーナ。
つじ 林太郎りんたろう
えー、偉人とか無理なんだけど〜
相手が偉人の能力持ちと知って、盛大な溜息をつく辻君。

三輪君は困ったような、悩んでいるような…まぁ、ニーナ・クラギーナを知らないようだった。
音羽おとは 捺袮なつね
もういい?
つじ 林太郎りんたろう
多分?
音羽おとは 捺袮なつね
第十一試合、辻林太郎 対 三輪颯
いつも通りに捺袮は腕を上げると、振り下げた。
音羽おとは 捺袮なつね
始め。