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第50話

XXの実力 XⅤ
楠木くすのき しん
……で、実際はどー思うよ?
千島ちしま 瑞樹みずき
どうもこうもない。東は“1人”で捺祢を殺したいんだろ。
酒葉さんがいなくなってからも俺達はずっとミッションをクリアする為の穴を掘っていた。
慎に東が何を考えているのか聞かれるも、答えとして考えられるのはこのくらいだ。
楠木くすのき しん
碑賀なぁ…
千島ちしま 瑞樹みずき
何だよ。
楠木くすのき しん
いやさ?普通に喋ったり瀬戸口といたりするからイメージが変わってたけど、よく考えたら個人戦の最初で相手を手加減無しに潰してたの思い出したから、ワンチャン能力無しの捺祢なら殺れるかな〜…なんて。
千島ちしま 瑞樹みずき
逆に負けると思ってんのか?未来が見える上にあの強さで。
楠木くすのき しん
さっき本能寺の炎が飛び交う中を舞うように避けて攻撃を加えていくとこを見たからやっぱ気にはなる。
千島ちしま 瑞樹みずき
お前な…それに触れる度に終わってからのダメージが増えるぞ…
楠木くすのき しん
……申し訳ございませんでした。
見えない千早に向かって謝る慎。
そんな慎を笑いながらある程度掘り進めたところで一旦休憩をとることにした。
楠木くすのき しん
てか、マジ暑っ…
千島ちしま 瑞樹みずき
んなことよりさ、俺達ずっと穴掘ってるわけじゃん。
楠木くすのき しん
お、おう?そうだけど?
千島ちしま 瑞樹みずき
何も考えてなかったけど、半径5mと高さ10mってどうやって知る?
楠木くすのき しん
…よしっ、家族エリアにメジャーでも探しに行くか。
千島ちしま 瑞樹みずき
ああ、そうし ─────
楠木くすのき しん
後ろ!危ねぇ!!!
慎の叫びに背後を見るとそこにはあとで使おうと地面に投げていたスコップを俺の頭目掛けて振り下げる捺祢がいた。

咄嗟に身を翻して何とか頭は避けたもののスコップは肩に当たる。
千島ちしま 瑞樹みずき
くっ…!
音羽おとは 捺袮なつね
…二段構え。
そう呟くなり捺祢はスコップから手を離す。
その手には既にナイフが握られていた。

いや、ちょっと待て…これは流石に……!
音羽おとは 捺袮なつね
戦いの基本だ。
一気に距離を詰められると同時に腹に強い痛みを感じて俺はその場に膝を着いた。
千島ちしま 瑞樹みずき
マ、ジか…っ…!!
血が溢れるように腹から流れ出る。
身体の限界についてはあまり詳しくは知らないが、これは流石に命を落とす気しかしない。
楠木くすのき しん
瑞樹!!
音羽おとは 捺袮なつね
肝臓をやった。個人差はあるが、1分で意識不明、5分で失血死と言ったところだな。今の条件で治せるのは…この場でお前が治すか、俺を降参させるか倒して映画館にいる瀬戸口龍に治してもらうくらいだ。
楠木くすのき しん
クソっ…瑞樹!少しだけ待ってろ!今すぐこいつぶっ潰して血を止める!!
意識が朦朧としていく中、そんな慎の声が聞こえた。
視界が段々と霞んで見えなくなっていく。

初めて“死”を実感しているかもしれない。
周りの温度が下がって、呼吸が苦しくなって。
そして、俺は思う。


まだ…死にたく…な、い……