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第55話

XXの時間 Ⅷ
碑賀ひが あずま
終わった。
ユリ
はいは〜い!どれ…ん、正解!お疲れ様でした〜
多岐先輩の答案を写し終わり答え合わせをしてもらって席に戻ってきた東。
安心したような表情を浮かべていたが、その表情はすぐに変わり申し訳なさそうに多岐先輩を見ていた。
瀬戸口せとぐち りゅう
しょうがないよ、東。生きるってそう言うことだし。
碑賀ひが あずま
頭が良かったら殺す必要が無かった…
瀬戸口せとぐち りゅう
まぁそれは普段から勉強しない東が悪りぃ。
碑賀ひが あずま
…慰めと思った俺が恥ずかしい。
瀬戸口せとぐち りゅう
え、そんなつもりじゃないんだけど?
ユリ
残りはー…瑞樹君、冴羅ちゃん、暁君、林太郎君ー……あれ?もしかして、一霖君もまだ?
福冨ふくとみ 一霖いちりん
うっ…ば、バレちゃった…?
千島ちしま 瑞樹みずき
バレちゃったって、お前な…
悪い意味でまだ解けていない仲間。
照れ臭そうに一霖が笑ったところで、四月一日君の答えを写していた辻君が無言で立ち上がる。
笑ってはいるもののその笑顔には別の感情が混ざっているように見える。
つじ 林太郎りんたろう
終わったよ〜
ユリ
はーい!んっと〜…正解正解!流石、四月一日君の答案!
つじ 林太郎りんたろう
酷〜い!合格したの僕だから!
ユリ
あははっ、林太郎君合格!
特に何かを仕掛けることなく辻君は席に戻った。
一人、また一人と数が減っていく。
段々と精神的に追い詰められていく中、次に立ち上がったのは…
成瀬なるせ 冴羅さら
えっ!早くないです?それ、奪っていいですか?
代々木よよぎ あかつき
いや、駄目に決まってんだろ。
くれ 葉月はづき
ゴキブリ並みの生命力を兼ね備えている最強のサボり魔……一霖君、あだ名変えた方がいいんじゃない?
福冨ふくとみ 一霖いちりん
ドラゴン先輩から?そしたらもう一択で、ゴキ ─────
碑賀ひが あずま
やめろ。早く解け。
福冨ふくとみ 一霖いちりん
はぁ〜い…
代々木よよぎ あかつき
ぜってー合ってる。俺は間違わん。
ユリ
お、おぉ…凄い自信で…
自信満々の代々木先輩から答案用紙を受け取り、軽く頷きながら内容を確認するユリ。
すぐに確認し、答えが合っていたのかユリの笑顔は明るくなる。
ユリ
正解で〜す!途中式とか全部吹っ飛ばして解いてるのいいね!お疲れ様!
代々木よよぎ あかつき
チョロいチョロい。テストで俺を間違わせたいならもっと難しい問題持ってくるんだな!
そう言って、席に戻る代々木先輩。
この問題を途中式飛ばして解くとかどういう頭をしているのか俺には分からない。


あぁ、早く解かねぇと…って、同じこと何回考えているんだ俺は……
千島ちしま 瑞樹みずき
もうちょい、ヒント欲しいんだけど…
瀬戸口せとぐち りゅう
さっき貰ってただろ。
千島ちしま 瑞樹みずき
無理…結構、解き進んだ気はするけど、答えが出てこねぇ…
成瀬なるせ 冴羅さら
ユリちゃん!
ユリ
んー?終わった?
成瀬なるせ 冴羅さら
もう少しヒントを恵んでください!
ユリ
えっ!?まだヒントいるの!?
さっきの俺みたいに堂々と手を挙げて大きな声で宣言した成瀬さん。
勿論、ユリは困ったような驚いたような顔をする。
残された俺と一霖はユリがヒントを出すことを願いながらユリと成瀬さんのやり取りを見ていた。
出せ…ヒント、出せ…!!
ユリはうーとかえーとか言うと、仕事を押し付けるように隣に立っていた捺祢の背中を叩いた。
暫くは無視していた捺祢だが、しつこさに諦めたのか本を閉じると成瀬さんの机まで行くと答案用紙を覗き込んだ。
成瀬なるせ 冴羅さら
ここがどーしても分からなくて〜…
ユリ
捺祢、捺祢。難しいとこ?
音羽おとは 捺袮なつね
……あぁ、ほぼ高二の範囲だな。高一なら時期的に基礎となる部分も習ってないだろう。
ユリ
そっか、高一が頑張れば解ける問題にしたけど、まだ習ってないこととかがあるのか!じゃあ、そこだけ解き方のヒントあげちゃって。冴羅ちゃん、まだ高一だもんね〜
成瀬なるせ 冴羅さら
わっ、ありがとうございます〜!
ユリに指示され、捺祢は成瀬さんの答案用紙にヒントを書き込むと前へと戻った。
黒板にヒントを書くと思っていた俺と一霖の視線に気付いたのか、ユリは俺達を見るとニッと笑う。
ユリ
高二の先輩方はさっきのヒントでも分からない〜!…なんて、言わないよね?
千島ちしま 瑞樹みずき
あの悪魔…
福冨ふくとみ 一霖いちりん
高二の僕達は自力で解けと…
ユリ
ほら、頑張れ頑張れ!あと15分!