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第3話

XXの為に Ⅱ
ユリ
えっ、何してるの?早く行かないと!
千島ちしま 瑞樹みずき
………そう、だな…。行こう。
福冨ふくとみ 一霖いちりん
う、うん。
ユリ
あ、最初は私からだから私が最初にいた場所に行ってね!
始まりの宣言をしたユリを何故か眺めていた俺だがその本人に言われ、俺達は体育館を出た。
酒葉さかば みのり
何でこんなことに…
四月一日わたぬき 柊也とうや
さぁ?生きたいならやるしかない。
くれ 葉月はづき
この8人で頑張ろうよ!
酒葉さかば みのり
はい…
千島ちしま 瑞樹みずき
と、言っても何処に行けばいい?
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
は?馬鹿?そんなことも分からない?放送室に決まってんじゃん。
深海ふかみ みぞれ
確かに体育館に招集をかけた時の放送の声はユリさんです。それより前に他の教室に行っていたら駄目ですが…取り敢えずは1番可能性が高い放送室が妥当だと私も思います。
千早と深海先輩の意見もあり、俺達は放送室へと向かうことになった。


その途中、慎が思い返したようにあの毒入りカレーの話を始める。
楠木くすのき しん
あのカレー食わなきゃなぁ…
千島ちしま 瑞樹みずき
4時間目が体育だったせいで余計に腹減ってたししょうがねぇだろ。不登校じゃない限りあのカレーを回避するのは無理だって。
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
不登校と言えば…あたし達のクラスに1人いなかったっけ?不登校の子。
福冨ふくとみ 一霖いちりん
……あっ、いたいた!確か…"音羽君"って男の子!学校で見たことない!
パンっと手を叩き、一霖が音羽君と名前を口にした途端、全員の歩く足が止まった。
くれ 葉月はづき
え?
四月一日わたぬき 柊也とうや
音羽って…音羽捺袮ですか?
福冨ふくとみ 一霖いちりん
多分?僕もそんなに覚えてないから…
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
……ダルいし、そんなこと話すより先に終わらそ。
はぁ…、とため息をついた千早。
再び歩き出した俺達は放送室の前までやって来た。
すると、そのドアには張り紙がしてある。
「今回は誰でもいいから開けてね!」
酒葉さかば みのり
…だ、誰が開けます?
千島ちしま 瑞樹みずき
いいよ、俺が行く。
俺がドアを開けると放送室の中にある机には1枚の紙を傍らに置くユリが暇そうにスマホゲームをして遊んでいた。


入った途端にガチャリと勝手に鍵が閉まる。
千島ちしま 瑞樹みずき
あの…
ユリ
あ〜…うぅ〜ん……おっ!レア!!
千島ちしま 瑞樹みずき
あの!!!
ユリ
へ?あっ、やっと来た?もう遅いから待ちくたびれちゃった。
ユリがスマホをポケットにしまい、机から降りる。
すると、明るい笑顔を俺達に向けた。
ユリ
まっ、細かいルールが分からないと君達もやりにくいだろうし、ここで手短に説明しながら1問目に挑戦だよ!
ユリ
はいっ!1問目!
持っていた紙をユリが俺達に見えるように向ける。
そこに書いてあったのは…
《問題》
ユリは殺したい程憎い人間がいる。
酒葉さかば みのり
殺したい程憎い人間…
四月一日わたぬき 柊也とうや
会ったばかりの人のことなんて分からないです。
ユリ
まぁ、そうだよね〜。てことで、プリントに書いてある“本人の意見を一度だけ聞く“が活躍するの!
私だったら殺したい程憎い人いる?みたいな?と紙を見ながら呟くと、ユリは再び俺達を見る。
ユリ
別に答える人は嘘をついてもいいし、ちゃんと本当のことを言ってもいい。みんなが真実を話せば簡単にクリア出来るから!
深海ふかみ みぞれ
質問、いいかしら?
ユリ
はーい?
深海ふかみ みぞれ
プリントの“他の人の回答を知ることは不可能“なのですが、そもそもどのように回答するんですか?
言われてみれば…となるような深海先輩の鋭い質問にユリがついさっきまで座っていた机の中に手を入れると、8つのスイッチを取り出した。
ユリ
回答方法はこれでーす!〇か✕の方にスイッチを倒してもらったところで回答になるよ。
ユリ
みんなが回答したらスイッチは元に戻していいからね〜、はい!
これが霙ちゃん…で、これが柊也君…と名前を呟きながら俺達全員にスイッチが配られる。
作りは2つの方向に動かせる単純なスイッチ。
それぞれの先には〇と✕が書かれている。
ユリ
これならポケットに入れたままでも回答出来るでしょ?
楠木くすのき しん
そうだな。
ユリ
見たら……分かるね?
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
どうせ、殺すとかでしょ。
ユリ
ピンポーン♪
指で丸を作って笑う。
そして、時間無くなるし、早く意見聞いたら?と少し急かしたように言う。
くれ 葉月はづき
じゃ、じゃあ…ユリちゃんは殺したい程憎い人、いる?
ユリ
……うん!いるよっ!はい、あとはみんなで話し合ってもらって回答してもらえたら次の教室へGO!次からは扉を開けた人の問題が出るからね〜
そう言い残すとユリは放送室から立ち去った。
楠木くすのき しん
本人はいるって言ってるけど…
福冨ふくとみ 一霖いちりん
それが嘘なのか本当にいるのかを見極めないと、ってことかぁ…
深海ふかみ みぞれ
呉さんが聞いたときにスグに答えませんでしたよね。
千島ちしま 瑞樹みずき
ああ。それに一発目から真実を言うような奴には見えないし…
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
…それを狙ってるって考えたらその意見に元も子もない。結局は自分の考えに従って答えるだけ。無意味な時間を過ごすよりさっさと答えようよ。
四月一日わたぬき 柊也とうや
僕も本能寺先輩に賛成です…
千島ちしま 瑞樹みずき
何でだ?正確の方が良いだろ。
四月一日わたぬき 柊也とうや
制限時間は2時間"程度"。つまり、それ以上も以下も有り得るんだと思います。そこから考えるに基準は僕達が毒で死ぬまでの時間。
四月一日わたぬき 柊也とうや
そう簡単にぽっくりと逝くことはないと考えると死ぬ十数分前には動きにくくなってると思いますよ。実際、個体差で僕の手はもう真っ赤ですし。
四月一日君が掌を俺達に見せてくる。
俺は自分の掌を見るが、比べ物にならないくらいに四月一日君の掌は真っ赤になっていた。


よく見ると、体育館の時よりも赤く見える。
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
決定。今から1分以内に全員、見えないように回答。終わったら次の教室を探しに行く。反論があるならあたしは先に行かせてもらう。
千早がポケットにスイッチを入れる。
それを見た他のみんなも背を向けたり、千早みたいにスイッチをポケットに入れた。
くれ 葉月はづき
〇か✕か〜…う〜ん……
俺も片手の中にスイッチを納め、空いてる方の手の指でスイッチを摘む。
あのユリの言葉は真実か…それとも嘘か……
もし、XXゲームに憎い人がいるとしたらあの場で真実を言う可能性が高い。
でも、このゲームに憎い人がいない、または元から憎い人がいないとすると〇と✕は半々と言ったところになるはずだ。
千島ちしま 瑞樹みずき
……。
………なら、可能性が高い方に俺は賭ける。
俺がスイッチを〇の方に倒したところで放送室の鍵が開いた。
酒葉さかば みのり
全員が回答したら開くみたい…?
くれ 葉月はづき
柊也君が危なくなる前に次に行こ?
四月一日わたぬき 柊也とうや
ありがとうございます、葉月先輩。
楠木くすのき しん
次は何処にする?
深海ふかみ みぞれ
普段の授業で使用する教室は数が多いので問題数的に無いでしょう。
深海先輩の言葉に閃いたらしく一霖が手を叩く。
福冨ふくとみ 一霖いちりん
あっ!それなら、移動教室はどう?美術とか音楽とか!
千島ちしま 瑞樹みずき
…有り得る。
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
ここから近い所の方が良いから…次は家庭科室だね。