無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第41話

XXの真偽 XXXIV
ビルが爆発音と共に崩壊していく中、私は爆弾を起きながら街を奔走していた。
屋上から屋上へ、ビルの間は怖いから見ない!
後ろは振り返らず、ただ前だけを見て走る。
ユリ
さぁ〜て!捺祢は何処かな〜?
捺祢のことだし、建物内にずっといるなんて馬鹿なことはしないはず。
で、多分私のことを考えたら黙りってこともない。
絶対に瑞樹君と林太郎君に私対策の指示はしている。
ユリ
春日君、千里眼で3人の場所分かる?
草鹿くさか 春日はるひ
『えっと……あ、3人とも青峡大学の敷地内にある公園?だね。』
ユリ
おけーい!
周りを見回し青峡大学を見つけると、その場から走り出して地面を強く蹴る。
ふわりと浮いた体は重力に従って落ちるも、隣のビルの屋上に着地。
それを繰り返して数分、青峡大学の正門前に到着。
ユリ
ふふっ、捺祢ったら、この天才から逃げられると思わないでよ〜?
この街一帯の地図は私の頭の中に入っている。
勿論、キャンパス内の地図も。
少し歩くと建物が消えて開けた場所に出た。
ユリ
あっ、見〜つけた!
音羽おとは 捺袮なつね
思った以上に早い登場だな、ユリ。
開けた公園の中心には敵である3人の姿。
良く考えている。ここなら爆発しても何かの下敷きになる心配はない。
ユリ
延ばし延ばしにやりたくないもん!
つじ 林太郎りんたろう
あれ?他の人は?
ユリ
現在地は知らないなぁ、私一人でここに来ちゃったし。
音羽おとは 捺袮なつね
…少し危ない、な。千島、辻。ここを出て他の奴らを潰してこい。お前らじゃ相性が悪 ─────
ユリ
させないよ!
何も無いところから出した拳銃が火を噴く。
弾は捺祢の指示に従おうとした辻君の頬を掠めた。
頬から血が流れて辻君は笑ってはいるものの少し驚いているようにも見える。
つじ 林太郎りんたろう
ははっ〜…怖い怖い。
千島ちしま 瑞樹みずき
アイツ、今の…
ユリ
てかさー、瑞樹君?千早ちゃんのことで引いてるみたいだけどさ?何でそんなに驚いてるわけ?
千島ちしま 瑞樹みずき
は?当たり前だろ!人を簡単に殺して平然としてる奴だぞ!?
まぁ、そうだろう。
人を殺して平然としている人はおかしいと思う。
勿論、公平に私も含めてね?
ユリ
何かを殺さないとさ、世の中生きれないでしょ?瑞樹君、肉料理食べてる時に悲しそうに食べる?多分、嬉しそうに美味しいって言って食べるよね?そこには豚さんとか牛さんの命の犠牲があるのに…
千島ちしま 瑞樹みずき
そ、それはしょうがな…
ユリ
えぇっ!人間以外なら別に良い?私達人間は何かを殺さないと生きることは出来ないの。それが人間以外か人間かって問題だけじゃん。現に千早ちゃん、あとが無くなるまでは協力的だったし?
千早ちゃんは東君の拳を耐えて自分が傷つこうとも、霙ちゃんを待っていた。
それをこんな風にいうなんて少し可笑しくて笑える。
ユリ
殺さなくても助かるのに他の命を殺す人間が1番醜い、憎い…私はそう思うの。
人を殺して平然としている奴はおかしい、と言っていた瑞樹君に私は笑いかけながら言う。

何かを殺さないと生きれないのは動物の常識。
豚さんを殺そうが、牛さんを殺そうが、人間は何も変だと思わないでその肉を食らう。
人間が人間を殺すことがおかしいって思うのは人間に感情や先入観があるから。
ユリ
私は負けない。
私は持っていた拳銃を離して、両腕を地面と水平になるまで上げた。
次に起こす行動が分かったのか、捺祢が足元にあった石を拾い上げ、私のことを警戒する。
音羽おとは 捺袮なつね
……。
ユリ
さぁ、捺祢!その2人を何処まで守れるのかな?
音羽おとは 捺袮なつね
…出来たら戦いたくないんだけど、まぁしょうがないよね。
捺祢が石を私に向かって投げると同時に私は持っていた拳銃を投げて石にぶつけた。
石と拳銃がぶつかった瞬間、ビリビリとした“衝撃”が体に響き、飛ばされないように踏ん張る。
つじ 林太郎りんたろう
わっ!
千島ちしま 瑞樹みずき
何も見えないのに痛てぇ…おい、捺祢!お前の能力は…
音羽おとは 捺袮なつね
…ピタゴラス、発見したのは“衝撃波”。
ユリ
おっ、もう言う感じ?なら、私も!
音羽おとは 捺袮なつね
いや、お前は良いから……千島に辻。早くこの馬鹿から逃げろ。
つじ 林太郎りんたろう
お先です!
千島ちしま 瑞樹みずき
あっ!
辻君が溜めていた力を使って葉月ちゃんのように一瞬にして公園から消え去った。
それを見た捺祢は呆れたように溜息をつくと、まだグダグダしている瑞樹君の背中を舌打ちをしながら思いっきり蹴る。
ユリ
独裁者ヒトラー!能力は“武器製造”!使えるかどうかで強さは変わるけど…サバゲーは意外と好きだよっ!
何も無い場所から黒く光ったマシンガンが現れる。
そして、私はマシンガンを握り締め、舌で唇を少し舐めるとその引き金を引いた。