無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第5話

XXの為に VI
深海ふかみ みぞれ
PC室ならそこまで広くないのでスグに見つかりそうですね。
酒葉さかば みのり
入口には貼ってないよ!
鍵が閉まるなり、酒葉さんが後ろを見てさっきみたいなことがないように確認してくれた。
くれ 葉月はづき
…あ、あれじゃないかな?
呉さんが指したのは普段の授業で使う黒板の代わりのホワイトボード。


そこには“問題”と書かれた紙がマグネットでホワイトボードにくっついていた。
千島ちしま 瑞樹みずき
今回は探すの楽で良かった…
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
探すより問題でしょ。
楠木くすのき しん
だな。えーっと、なになに?
慎が問題の紙を見るなり少しだけ難しそうな表情を浮かべる。
四月一日わたぬき 柊也とうや
楠木先輩、僕達にも見せてください。
楠木くすのき しん
ああ。
四月一日君に返事をすると、慎は問題文の方を俺達に向けた。


その瞬間、は?と苛立ちの声が聞こえる。
《問題》
本能寺千早は小学校の頃、同級生をいじめていた。
楠木くすのき しん
どうだ?本能寺。
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
あんた、あたしをどんな人間だと思ってるわけ?答えは✕。
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
あたしは好き嫌いははっきりしてるけど嫌いだからっていじめるようなことはしない。関わらないだけ。
眉間にシワを寄せて、言い切った千早。
確かに千早の好き嫌いは分かりやすい。
で、嫌いっぽい人とは本当に接触が一切無かった。
…となると、答えは本人が言う通りの✕か?
指先をスイッチに当てながら俺は考える。
問題は小学校の頃…ってまた疑ってんのか俺は。
一緒に生きようとしている仲間を信じないでどうするんだよ。
俺がスイッチを押すと同時に扉が開く。
四月一日わたぬき 柊也とうや
開きましたね。
福冨ふくとみ 一霖いちりん
次は〜…位置的に技術室?
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
そうなるね。
技術室は今いる階の廊下の突き当たりで1番近い。
流れで技術室に決定し、俺達はPC室を出る。
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
にしても、ほんと腹立つわ…人の過去を勝手に決めてさ…
酒葉さかば みのり
ま、まぁ、やってないならそれでいいじゃないですか!
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
そうだけど…
少し脚を気にしながら千早が先頭を歩いていく。
千島ちしま 瑞樹みずき
取り敢えず、これで半分か。
楠木くすのき しん
だな。
くれ 葉月はづき
あと扉を開けてないのは私とー、一霖君とー、慎君とー、霙せんぱ…さんかな。
深海先輩が“先輩”と呼ばれるのがあまり好んでいないのを思い出したのか呉さんが少し言い直す。
福冨ふくとみ 一霖いちりん
じゃあ、次は僕が開けよっかな…
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
どうせ全員が開けなきゃいけないんだからさっさと開ければいいじゃん。
千島ちしま 瑞樹みずき
心の準備ってやつだろ。
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
それだったらどんな問題が出ることに対してじゃなくて、死ぬことに心の準備した方がいい。
呆れたように背を向けたままそれだけ言われる。
千島ちしま 瑞樹みずき
……。
にしても、さっきから俺が最後過ぎる…。
みんなの決断力が速いだけ?それとも…
…俺がここのみんなの意見を疑い過ぎているのか?
四月一日わたぬき 柊也とうや
技術室に着きましたけど、開けるのは福冨先輩で?
福冨ふくとみ 一霖いちりん
うん、僕が開けるよ。
ちょっと考えていただけで廊下の端まで着く。

四月一日君の質問に一霖は答えると、技術室の扉の前に立った。