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第36話

XXの真偽 XXIV
「まぁそうだけ………あっ!!俺、良いこと思いついた!!」

「おっ?」

「さっきみたいに呉が奇襲で国木田先輩に血が出るくらいの怪我を負わせ結界を張らせて、中で討つ!」

「えっ、私、特攻隊?」

「そっ!俺が全速力で向かうとさらに国木田先輩は警戒して結界消さないだろ?結界を解除しないってことは中から外にも攻撃を出さないってことだから結界の中にある国木田先輩の血で攻撃すりゃいい。そしたら、あとは校庭という平地にやってくる笧三を潰して、多岐先輩探して潰す!」

「最後は人任せかよ…」

「なっ!これなら行けんじゃね?」

「まぁ、慎にしては冴えてんな…」

「慎君にしては…」

























くれ 葉月はづき
凄いよ、本当に倒せちゃった。
完全に意識を失わせる為にやむを得ず、慎君が首に向けて放った国木田先輩の血の結晶は見事首に命中して国木田先輩は倒れた。
楠木くすのき しん
俺の作戦良かっただろ!
くれ 葉月はづき
まだ終わってないけどね。龍君は?
楠木くすのき しん
瀬戸口ならそろそろ…
慎君が西側にある校門を見た時、イヤホンからザザッという音がして「ちょっと待って。」と龍君の声が聞こえてきた。
楠木くすのき しん
んだよ。
瀬戸口せとぐち りゅう
『合流に向かう辺りからずっと走って、流石に疲れたから少し休憩させて。』
楠木くすのき しん
は?おい、瀬戸口?
くれ 葉月はづき
待って!嘘だよね!?
いきなりのことにトランシーバーに向かって声を上げていると、背後…東の校門の方から足音が聞こえてきて、振り返るとそこには拓君が立っていた。
笧三しがらみ たく
お前ら、一体どうやって……
地に伏せる国木田先輩と私達を見た拓君は少し驚いているように見える。
楠木くすのき しん
俺、アイツ相手には役に立たないぞ…
くれ 葉月はづき
……。
あはは〜…龍君抜きの私達でどうすれば良いの…

慎君は物理攻げ…いや、そもそも個人戦で余裕負けになってたから言ってる通り無理だし…
龍君の疲れたっていうのも一応納得は出来るし……
……結局、何だかんだで私自身が頑張らないと世の中生きていけないってことなのかな。
持っていた靴をその場に置くと、最大限まで脚力を上げてその他の力を全体的に少しずつ下げる。
くれ 葉月はづき
短期決戦しかないね。
その声と同時に足の裏に校庭の砂の粒がめり込むのを感じながら踏み込み、瞬間移動かと言わんばかりのスピードで拓君の背後に着地。
くれ 葉月はづき
ごめんなさい!!!
腕をクロスにして振り返ろうとする拓君の首目掛けて地面を蹴る。
私の腕が拓君の首に当たった瞬間、ゴキッというかメキッというか………確実に変な音が鳴って、嫌な感触が腕に伝わる。
笧三しがらみ たく
っ……
拓君は倒れて動きを止めた。
私は腕をクロスにしたままその場に立ち尽くして、気絶させるつもりがそれ以上のことをしてしまったんじゃないかと焦り出す。
くれ 葉月はづき
腹パンにしとけば良かった……?
絶対やり過ぎちゃったじゃん……


いくら生き返るとはいえ、人は殺したくなかった。
勝利への1歩とはなったけど、今のを考えると嬉しいのかどうかが分からなくなってしまう。

取り敢えず報告、と私はトランシーバーを出した。
くれ 葉月はづき
えっと〜……あ〜…呉葉月、拓君の首にアタックしたら戦闘不能…てか多分、殺してしまいました…。
瀬戸口せとぐち りゅう
『マジか。まぁ、これで残るは多岐先輩一人…虱潰しに探して慎が叩くしか方法ねぇな。』
楠木くすのき しん
俺かよ。
瀬戸口せとぐち りゅう
『見つかりさえすればどうにかなる。』
くれ 葉月はづき
多岐先輩には戦闘不能とかじゃなくて、降参してもらえたら良いなぁ…
そう呟くとトランシーバーをしまい、慎君と多岐先輩を探す為に青峡高校をあとにした。