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第49話

XXの実力 XⅢ
ユリ
作ってみました〜!
音羽おとは 捺袮なつね
ほんと何やってんの…
花の匂いを撒き散らすユリが手に持っているのはシロツメクサの冠とハナズオウの枝。

試合は閃光弾を投げられたユリがめんどくさくなったのか拗ねたのかスグに降参したことで終わった。
戦う気満々だった成瀬さんは少し不服そう。
音羽おとは 捺袮なつね
それ作ってどうする気?
ユリ
そうだなぁ…シロツメクサは不運って周りから言われ続ける瑞樹君に贈呈しましょう!
千島ちしま 瑞樹みずき
え。
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
ピッタリじゃん。
福冨ふくとみ 一霖いちりん
シロツメクサの花言葉は幸運だもんね?
ユリ
そーゆーこと!シロツメクサは復讐で幸運だから!こっちのハナズオウは〜…一霖君にあげよう!
福冨ふくとみ 一霖いちりん
何で僕!?
千島ちしま 瑞樹みずき
それ、裏切りだろ?変じゃん。
ユリ
まー、確かにそれもあるけど、人のおだてに乗りやすいってのもハナズオウの花言葉にあるんだよ!一霖君とか周りに言われたらめっちゃ動きそうだし。
楠木くすのき しん
分かりやすくディスってるぞ、こいつ。
慎の言葉に笑いながら一霖の制服の胸ポケットにハナズオウの枝を刺したユリはあ〜、面白い面白いと目元の涙を拭うと捺祢を見る。
ユリ
さてと〜、最後の試合だよ?
音羽おとは 捺袮なつね
メンバー決まってるし、ここで引くか…
ユリ
武器は?
音羽おとは 捺袮なつね
さっきと同じでいい。
捺祢が箱を横に揺すると、俺の前に差し出した。
千島ちしま 瑞樹みずき
何だよ。
音羽おとは 捺袮なつね
運試し。馬鹿から渡されたシロツメクサは効果があったのかどうか。
ユリ
え、私が運を吸収するとでも?
音羽おとは 捺袮なつね
いつも俺の生気吸い取るからな…
ユリ
うわっ、傷付いちゃう!
そういう遊び心とかあるんだ…


ルールに服従している捺祢がらしくないことをしてきて驚いたものの俺は箱に手を入れると紙を2枚取る。
そして、もう片方の手で残りの2枚も取るとそれを捺祢に渡した。
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
見せて。
ユリ
どれどれ…
ずっと不運でいじってくる千早が捺祢の手から紙を取るとユリと一緒に紙を見始める。
紙を見て、数秒間静かになるとユリはまた笑い出して千早は俺を見てニヤリと笑った。
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
最終試合、不運と楠木 対 碑賀と酒葉。
ユリ
お腹痛っ!い、行ってらっしゃ〜い!




















最悪だ。
千島ちしま 瑞樹みずき
俺の運、どうなってんだよ…
東だけは敵に回したくない、って出会った時に思っていたけど…見事にフラグ回収。
目の前でユラユラと揺れる花が凄い気分を煽ってくるが、こいつらは何も悪くない。
千島ちしま 瑞樹みずき
はぁぁぁぁぁぁ…おい、慎。何処だ。
楠木くすのき しん
『そんな反応すんなって、ペアになった俺が悲しくなんだろ。』
千島ちしま 瑞樹みずき
ごめんごめん。
楠木くすのき しん
『まぁ、いいけどよ。取り敢えず俺は家族エリアって感じだ。』
千島ちしま 瑞樹みずき
俺は花園エリアだな…どうする?捺祢を倒すか?
楠木くすのき しん
『はっ、馬鹿言え。無理だろ。』
千島ちしま 瑞樹みずき
諦め早っ。
前に咲いていた花の茎を必死によじ登るてんとう虫をぼんやりと眺めながら返事をしていると、ふとさっきの映画館での会話が脳裏を過った。

「まぁ、敵になったらミッションで勝ちに行け。俺は目標を殺しに行くから。」
千島ちしま 瑞樹みずき
…おい、慎。
楠木くすのき しん
『ん?』
千島ちしま 瑞樹みずき
急いでこっち来い。穴掘るぞ。
楠木くすのき しん
『え、マジで?』
千島ちしま 瑞樹みずき
マジだ。わくわくエリアだと敵がいるだろうし、花園だったら土も柔らかいし探せばスコップかなんか見つかるって。
楠木くすのき しん
『あー、確かに…』
千島ちしま 瑞樹みずき
それに東が言ってただろ。敵になったらミッションやれって。
楠木くすのき しん
『言ってた言ってた!うっわぁ、本能寺に蹴られてそこの記憶飛んでたわ!アイツの蹴りはマジで頭おかし ────』
千島ちしま 瑞樹みずき
これ、アイツ見てるぞ。
自然な流れで愚痴った慎。
一応、最後の一言が聞こえないようにはしたけど、相手が相手だし手遅れだろう。
楠木くすのき しん
『やっば…』
千島ちしま 瑞樹みずき
ご愁傷さま。
楠木くすのき しん
『こら、縁起の悪ぃこと言うな!まぁ、今からそっち向かうからちょっと待ってろ!』
千早、そろそろ腹やめて顔面に攻撃しそう…
…まっ、慎なら大丈夫だろ。丈夫だし。


呑気?なことを考えているうちにてんとう虫が花に辿り着き、空に飛び立つ。
そんなてんとう虫を見送り終わった俺はトランシーバーをしまって立ち上がるとスコップと柔らかい土を探しに歩き出したのだった。