無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第25話

XXの真偽 Ⅱ
パッと景色が変わるとそこは街の大きな交差点。

辺りを見回すが、さっきの競技場も学校もない。
ユリ
到着!よしっ、捺祢〜!
音羽おとは 捺袮なつね
はいはい…
いつも通りに捺祢が俺達にプリントを配る。


何となく予想はしてたけど…
ユリ
やっぱ個人戦があるなら"団体戦"もあるよね?
そうユリは笑いながら顔に付着していた脱落者の血を手の甲で拭っていた。
音羽おとは 捺袮なつね
説明始めるから紙に注目。
──────────────────────

第2ゲーム『団体戦』

・抽選で決めたチームで戦う
・降参有り
・相手チームが全員死亡、戦闘不能、または降参
で勝利
・相手チームに寝返ることも可能
・1チーム2回ずつ戦う
・フィールドはビルの多い街中
・外野は競技場にて観戦
・勿論、外部からのコーチングは禁止
・活躍が1番なかったチームの中で戦い、2名死亡

【各チーム1回に限り、ユリか捺祢のどちらかをチームの1人と交代させて出場させることが出来る】

第一試合、C 対 F
第二試合、A 対 D
第三試合、B 対 E
第四試合、A 対 C
第五試合、E 対 F
第六試合、B 対 D



──────────────────────
楠木くすのき しん
さっきよりは分かりやすいけど、これはこれで不明要素が…
福冨ふくとみ 一霖いちりん
だねぇ…勝利条件が明確になったのは良いんだけど…
千島ちしま 瑞樹みずき
……。
一霖、そのことに気付いてたのか…。

2人の言う通り今回はさっきの個人戦よりも分かりやすく、そして同時にルールが増えてる。
つじ 林太郎りんたろう
なになに?今回はユリちゃんと捺祢君も参加出来るの?
ユリ
うん!
草鹿くさか 春日はるひ
でも、ちゃんと戦う?わざと負けたりされると死ぬ可能性上がるのこっちだよ。
ユリ
そこは御安心を!私も捺祢も、交代したからにはちゃーんと味方は守り!敵は殺し!勝利を収めれるよう尽くすんで!
音羽おとは 捺袮なつね
言い方…まぁ交代を希望すればの話。でも、いないでしょ。敵に味方になってもらって勝とうとする奴。
捺祢の言葉に誰も反対の言葉を発さない。


そりゃ、そうだ。

こいつらのせいで俺達は命をかけているのに、そんな奴らに助けられるなんて誰もが嫌がるに決まってる。
笧三しがらみ たく
……あんたらの能力は何だ?
ふいに無口な笧三がそう口を開く。
笧三しがらみ たく
参加するならあんたらにも何かあるはずだよな?それとも、あんたらは能力相手に素手で戦う無謀者か?
音羽おとは 捺袮なつね
……。
ユリ
……ご名答、私達も能力はある。考えてみてよ。能力がないと君達が反乱を起こした時に対処出来ないじゃん?
多岐たき 朱音あかね
確かにそうだね。
千島ちしま 瑞樹みずき
早く教えろよ。
ユリ
もぉ、そんなかっかしないで。みんなが選んでくれた時に教える。今は言う必要がないから。
音羽おとは 捺袮なつね
じゃ、カードを引いて。
捺祢がユリから袋を受け取って、端の人から順に紙を引かせていく。

それを近くの人に見せては残念そうにする姿は何処か学校のクラス替えの時と重なる。
音羽おとは 捺袮なつね
早く。
千島ちしま 瑞樹みずき
……。
捺祢に催促されて引いたのは"D"。

全員が引き終わると、今度はユリが早く早くと捺祢に何かを催促した。
音羽おとは 捺袮なつね
はぁ……ったく…。
ユリ
ではっ〜!CとF以外の人はまた後で会いましょう!じゃね〜!
パチンっ!と良い音が鳴ると、俺達はさっきまでいた競技場の観客席に座っていた。
千島ちしま 瑞樹みずき
さっきの…
酒葉さかば みのり
四月一日君がいません…
くれ 葉月はづき
CかF、ってこと?
酒葉さかば みのり
そうなりますよね…
瀬戸口せとぐち りゅう
俺、ぼっちっちー。
楠木くすのき しん
いや、来んのかよ。
千島ちしま 瑞樹みずき
東と多岐先輩もCかFってことだな。
つじ 林太郎りんたろう
瑞樹せんぱ〜い!先輩がいなくなっちゃったんで、お隣失礼します〜!
千島ちしま 瑞樹みずき
は?お前、何処から…
いつの間にか湧いてた辻君が俺の隣に座る。

そして、俺の手に持っていた紙を見るなりニッと感情が読めない笑みを浮かべた。
つじ 林太郎りんたろう
先輩〜、また僕と同じですね?よろしくお願いしま〜す!
マジかよ……


辻君がニコニコとしながら見せてきたのはDと書かれた俺と同じ紙。

溜息をつきそうになるのを我慢していると、一霖の声が背後から聞こえた。
福冨ふくとみ 一霖いちりん
ほら、瑞樹が困っちゃってるから…
つじ 林太郎りんたろう
!……は〜い!
辻君が1つ席をズレて、空いた席に一霖が座る。
福冨ふくとみ 一霖いちりん
瑞樹の隣は親友である僕なんで!
つじ 林太郎りんたろう
仲良いんですね〜
福冨ふくとみ 一霖いちりん
まぁね!
千島ちしま 瑞樹みずき
ははっ…
俺が呆れた笑いを漏らしたところで宙にフィールドである街の様子が映し出された。

見えてる?とユリが手を振り、これから戦うCとFの人達を映す。
ユリ
『はいは〜い!それではこれから団体戦を始めます!審判は私、ユリです!』
深海ふかみ みぞれ
審判がユリさんだと観客席は静かです。
観客席を見回すとあの騒がしいユリとは違い、捺祢は静かに席に着いて映像を見ていた。

少し眠そうだが、うるさいよりはマシ。
ユリ
『Cは笧三拓君、多岐朱音ちゃん、国木田達也君。Fは碑賀東君、代々木暁君、四月一日柊也君。』
福冨ふくとみ 一霖いちりん
あ、ドラゴン先輩。結局、あのぬいぐるみ貰うことにしたんだ。
ドラゴン先輩…じゃなくて、代々木先輩の腕の中には成瀬さんが描いたドラゴンのぬいぐるみ。


さっきはフィールド全体が燃え上がって、とんでもないことになってたけど…


そんなことを思っているとユリの進行はどんどん進んでもう始まる前になっていた。

それではよーい!と言うと、6人の体が宙に浮く。
くれ 葉月はづき
浮いた!?
音羽おとは 捺袮なつね
はぁ…あそこで始めたらその場で即正面衝突になるでしょ、考えようよ…。
呉さんの驚きの声に溜息を零す捺祢。

ユリはこっち側が騒いでることも知らずにさっきの捺祢のように手を振りかざす。
ユリ
『第一試合、C 対 F!始めっ!!』
始め、という声と同時に6人はバラバラの方向に飛ばされたのだった…。