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第46話

XXの実力 Ⅶ
国木田くにきだ 達也たつや
代々木がミッションとなると自動的に俺は音羽の相手になるが…
そもそも俺の能力はサポート向け。
俺と代々木のドラゴンなら代々木のドラゴンの方が圧倒的に攻撃に向いている。
コントロールが出来ない時があるのが難点だけど。

能力無しでナイフを持った近距離戦となると、俺から攻撃を仕掛けない限り決着がつかない。


…殺そうと思わなくても、代々木が泳ぎ切るまでの時間稼ぎが出来れば良いのか。
『目標が死亡、戦闘不能、降参をさせるor先にミッションクリアしたペアの勝利』って書いてあったし。


取り敢えず、目標ターゲットを探そう。
そう中央広場にある案内マップを見た時だった。
つじ 林太郎りんたろう
あっ!先輩じゃないですか〜!
国木田くにきだ 達也たつや
…邪魔しに来たのか?
つじ 林太郎りんたろう
え、そんなわけないじゃないですか!捺祢君を探してるんです?
国木田くにきだ 達也たつや
まぁ…
ニコニコと笑って近付いて来た林太郎。
俺は万が一と思い、結界を張りながら話を聞く。
つじ 林太郎りんたろう
捺祢君なら自然エリアにあるサイクリングロードにいますよ!千早先輩と戦ってます!
国木田くにきだ 達也たつや
戦ってる?じゃあ、お前はミッションに向かってるのか?
つじ 林太郎りんたろう
いや、一通り探索も終わったし、花園エリアに戻って花でも見てこようかなぁ…って!
国木田くにきだ 達也たつや
花見…
最初に浮かんだ言葉は戦闘放棄。
こいつらしいっちゃこいつらしいけど…ペアである本能寺さんに盛大な迷惑をかけている。

敵が少なくなるのは助かるけど、迷惑は……

注意した方が良いのか、このまま「そうか」の一言で終わらせるべきかで悩んでいると、林太郎はいやぁと言葉を続ける。
つじ 林太郎りんたろう
先輩、めっちゃ怖かったですね!これを見ている瑞樹先輩、慎先輩!僕の予想が正しければこの試合が終わったらどちらかが地に伏せると思うので対策考えといた方が良いですよ〜!
国木田くにきだ 達也たつや
フラグを立てたら終わりだろ。
つじ 林太郎りんたろう
あ、えっと、じゃあ、多分大丈夫です!
国木田くにきだ 達也たつや
そうならないよう願うのみだな。
つじ 林太郎りんたろう
ですね!僕思うんですけど、必死にミッションに挑戦したりユリちゃんや捺祢君を殺さなくても良いと思うんですよね〜
国木田くにきだ 達也たつや
理由は?
つじ 林太郎りんたろう
だって、クリアしたところで全試合の中で2人以上死なないとくじ引きじゃないですか。それなら、何処かの1試合で2人殺してあとの試合は協力して終わらせたら良いんじゃないかなーって。
…その通りだ。間違ってはいない。
ミッションをクリアしたり、暗殺を果たしたところで最後までに死者が出なければくじ引き。
勝っても負けても変わりはないだろう。

でも、だからと言って人を殺せば早いという林太郎はおかしい気がする。
つじ 林太郎りんたろう
今回そうしようと思ったんですけどー…相手が悪かったから運任せ!ってなりました!じゃ、頑張ってくださ〜い!
国木田くにきだ 達也たつや
林太郎、ちょっと待……行ったか…
注意しようと思った時にはもう林太郎の姿はない。
どうやら能力を使ったらしい。

少しモヤがかかりながらも俺は林太郎から聞いた自然エリアのサイクリングロードと向かった。
音羽おとは 捺袮なつね
1番来て欲しくない奴…
本能寺さんと交戦中の彼は俺を見るなりポツリとそう呟いた。
火が舞い襲いかかってくる中、溜息を零しながらナイフ1本を手にし、するすると避けていく姿はまるで碑賀君のように未来が見えているようだ。
本能寺ほんのうじ 千早ちはや
当たらな過ぎて自分に腹立つ…
音羽おとは 捺袮なつね
別に強い方だと思う。でも、あの馬鹿が暴走した時に止めないといけないから俺はもっと強くいないと。
本能寺さんの懐に入ると、彼は女子だろうとお構い無しに鉄のメリケンサックをつけた拳を突き出した。
呻き声と共にふらついた本能寺さんは膝を着く。

そして、ゆらりと揺れた彼と目が合ってしまった。
俺は数歩下がると結界を張る。
国木田くにきだ 達也たつや
……。
結界を壊して攻撃してきそうな気がしてきた…
代々木、何でもいいからさっさと泳ぎきってくれ。