次の日、何事もなかったかのように私は神ちゃんのところへ行った。
「なぁ、神ちゃん、」
〈ん?どしたあなた?〉
「あのー、さ、」
〈ん?〉
「ちょっとこっち来て!」
〈おん、?〉
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「あのね、、私、
神ちゃんのこと好き、、、
だった、の、。」
〈!!!、〉
「神ちゃん今彼女いるでしょ?だから諦めてた、」
〈え、いや、あ、えっと、、〉
「だから、この気持ちだけ受け取ってほしいです、、。」
〈あんなあなた、俺さ、ずっとあなたのこと好きやって、、〉
「え?!」
〈せやけど、流星に告られてたし、あなた付き合うんかな思ってて、、〉
「なんで、、、」
〈そしたらあいつに告られてさ、あなたへの気持ち忘れようと思って、、〉
〈俺が勇気なかったんや、ごめんなあなた〉
「、、ううん、いいの、」
神ちゃん私のこと好きでいてくれてたんだ、
神ちゃんに勇気がないんじゃない、
私に勇気がなかったんだ、、
ほんと私って、、
〈あなたさー、流星のことさ好きやろ?〉
「え?、、えぇぇぇえ?」
〈だって、あなたが流星を見る目、優しいで?〉
私が藤井流星を好き?
うそ?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。