第258話

‥険悪‥
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2020/04/25 04:16
治𝓈𝒾𝒹𝑒.°



なんや。



正直あなたなら、さらっと交換すんかと思たけど……。



侑「なんでや?サムとは交換して俺はダメなんか」




ツム怒ってもうとるやん……。



俺的には万々歳なんやけど。



あなた「……侑さん、誰にでもそういうこと言うの止めた方がいいよ」



唇を尖らせて言ったあなたの言葉に、ツムは「はぁぁぁ?」と立ち上がった。




北「おい侑、やめぇ」


侑「ほんまに俺が誰にでも言っとる思っとんか?」


あなた「……だってそうじゃん」




おいおい、どないしたんな。



俺の知らんとこでなんかあったんか?



知る限り、あなた以外にツムが自分から連絡先聞いとることなんてないで?




侑「なんを根拠に言うとんな、あぁ?」



ツム、怒り押さえきれてへんな……。



あなた「だっt___________」



黒須監督「そろそろウォーミングアップしろよ~」



時間が時間やし、とりあえずこの話は保留の形になった。




せやけど……あかんな。



今日の練習試合、勝てるか……?




ピッ




治「ナイサー」



……あかんな。



「あーつーむっ!あーつーm…………」



いつものように、ツムのハンドサインで体育館が静まる。



せやけど……。




相手「アウトアウト!!」



ドゴッ



侑「……すんまへん」




こいつ……昼間んことどうしようもないくらい気にしとんな。



チラッとあなたを見ると、相手コートを凝視している。



なんであなたは、ツムの申し出断ったんか……?



分からんなぁ……。




って、そんなんより試合がヤバイな。



11対18か……。





あなた𝓈𝒾𝒹𝑒.°



今日の稲荷崎……なんだか調子悪い?


午前はそうでもなかったのに……どうしたんだろう。




黒須監督「北」


北「はい」



監督に呼ばれて、北さんがベンチにやって来た。

私と監督の間に座る。




北さん……出るのかな?


主将なのに試合に出ない、なんてことは、珍しいけど変だとは思わなかった。


だって今まで見ていて、北さん以上に稲荷崎の主将にふさわしい人なんていないと思ったから。



あなた「あの……」


北「なんや?」


あなた「稲荷崎、今日調子悪いですよね……?」



聞くと、何故か苦笑して「せやな」と答えた。



あなた「あの…………試してほしいことがあるんですけど」



北「…………?」

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