第65話

‥頼み‥
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2022/07/12 07:51
食べ終わって研磨くんや他の皆にアップルパイを切り分けたあと、監督さんの所へ行った。



コーチと2人でご飯を食べていた。








あなた「あの……お食事中失礼します、」









頭を下げると、にこやかに「そこに座って。」と言われ、何を言われるのかドキドキしながら腰を下ろす。







2人はとても深刻そうな顔で、まず監督さんが口を開いた。









猫又「岩泉…………お前の料理の腕を見込んで折り入って頼みがあるんじゃが。」


あなた「……は、はい?」


猫又「____つまみを、作ってほしい。」


あなた「は、はぁ…………はい、?」









もっと重大な話かと思った。





というか、飲むのか。




合宿で。








おつまみは作ったことがないけど、挑戦してみますと言うととても喜んでくれた。



皆のところへ戻るとすぐに、研磨くんが駆け寄ってきた。







研磨「あなた、アップルパイ信じられないくらい美味しい……明日も作って。






あぁもう可愛い……。



年上なんて思えないよ……。








あなた「うんっ。明日も作るね。」










ニコッと笑うと、犬岡くんが走って寄ってくる。









犬岡「あなた!!明日の朝ごはんなに?なに?ねぇ、唐揚げある!?」


あなた「ま……まだ決めてないけど……唐揚げ、作ろうか?」









そう言うと、跳び跳ねて喜んだ。



唐揚げの材料、買いに行かないとな……。









夜久「あなたちゃん…………俺、野菜炒め好きなんだけどさ……もしよかったら、」









犬岡くんに乗じて夜久さんがリクエストをくれて、明日の朝ごはんのメニューが決定した。





皆が部屋に戻って休んでいる間に、まずは監督とコーチ用におつまみを作った。




部屋に届けに行くともう飲んでいて、お盆に乗せたおつまみを見て目を輝かせた。








猫又「こ、こりゃなんじゃ!」


あなた「あ、これはささみチーズフライで……こっちがコク旨チキン、あとは定番の枝豆です。すみません3品しか作れなくて……。」


直井「すげぇ!美味そう……、」








覗き込む直井コーチは顔が真っ赤で、いかにもお酒に弱そうだった。








あなた「コーチ……大丈夫ですか?ゆっくり飲んでくださいね……あ、お酒飲む前にキャベツを食べるとよいとか聞きます!お持ちしましょうか?」


猫又「頼むよ。直井、見た目に反して酒に弱くてなぁ」








1度食堂に戻ってキャベツを食べやすい大きさに切ってからまた持っていき、ようやく自分の部屋に戻った。














さて



……地獄の携帯チェック。


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