2メートルって……。
母畑「正確には、201センチだけどな」
あなた「!」
左側に母畑さんが立って、眺めながら「ぉわ~でけぇ」と口角を上げた。
201センチ……。
身長が高いって、それだけで才能だもんなぁ。
照島「早くやりてぇ~っ」
楽しそうに体を揺らしながら、相手のブロックの上から撃ち抜く2メートルくんを見ている。
あなた「……当たるんですか?」
「やりたい」ということは、近々当たる可能性があると言うことだろう。
次が烏野との試合だから……。
照島「おう。2次でな。く~っ、どうやって遊ぼうか!」
あなた「遊ぶ……?」
首をかしげた私に、「あぁ、試合のこと!」と笑った。
試合……遊ぶ??
ますますよく分からなくなってきた。
でも、言えることは。
あなた「照島さん、母畑さん」
照島「んぁ?」
ピッ……ピーーッ!!
19対25で、角川__2メートルくんのいるチームが勝利を納めた。
あなた「残念だけど……2人のチームが2メートルくんと“遊ぶ”ことは、出来ないですよ」
照島「……?どういうことだ」
あなた「……もっと楽しい相手と、試合できるってことです!」
怪訝そうな顔で見てきた照島さんにニコッと笑ってから、皆のところへ戻った。
谷地「あなたちゃん……!フジクジラがぁぁ」
あなた「?確か鮫の一種だよね」
山口「すごい!よく知ってるねぇ~」
プルプル震える日向と仁花ちゃんに首をかしげながら、コーチのところへ向かう。
烏養「見たか?」
あなた「はい……2メートルってもはや凶器ですね」
とりあえず分かったことを伝えてから、試合まで時間もあるしお手洗いへ向かった。
うわ……混んでるなぁ。
しょうがない、外のトイレ行こう……。
体育館から出て、トーナメント表を見ながら歩く。
青城と伊達工が当たるのか……。
どっちにも勝ってほしいけど……青城にリベンジしたいしなぁ。
云々考えながら歩いていると、誰かにぶつかった。
あなた「っ、すみません!」
中年の男の人で、謝ると無言で頭を下げて体育館の方に行った。
……あれ、やばい。
ぶつかった拍子にトーナメント表を落としてしまった。
拾おうと辺りを探して、視界に舞い上がる1枚の紙が入った。
あなた「!やば……」
突風が吹いて、おおきく飛び上がる。
紙はそのまま、大きな木の枝に引っ掛かってしまった。
はぁ……ついてない。
何とかして取ろうと揺さぶってみたりジャンプしてみたりするけど、全く届かない。
こういう時、身長が高い人っていいよねぇ。
……月島くんでも呼んでくるか。
?「なにしてんの?」
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もうすぐ300話突破!!
本当にいつもありがとう‥!!
閔なのおかげで、あっという間でした!
ここで、300話記念として何か特別なことをしたいなぁと考え……。
第1回 双葉🌱🖇️への質問コーナー!!
※第2回があるかは分かりません
を、開催したいと思います!!
このコメント欄に私への質問、を書いていただければ、300話でそれに答えていく方式をとりたいと思います!
あ、誰からも質問来なかったら……うん、泣きますので……!((
1人何個でもいいから質問してほしいなぁ……なんて!
お願いします❣️
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!