第147話

‥俺も!!‥
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2020/03/28 04:52
牛島「日曜は部活3時までだがどうする?」


もう暗くなってきたので解散することになり、店を出てすぐにそう言われた。


あなた「日曜…………あ、日曜はダメだ、ちょっと予定が……ごめん」

白布「遊んでばっかねぇで勉強しろよお前アホなんだから」


……いちいち楯突いてくるなぁこの人。


あなた「はーい……あ、工くん、ごめんジャージ……水かけちゃった時濡れたから、土曜届けに行ってもいいかな?」


脱いで腕にかけたジャージを見せると、両手を大きく振った。


五色「いやいや!いいよそんな!悪いことしたの俺だし、ど、どうせ着てた服も濡れてるから一緒!」

あなた「え、でも……」


水をかけてしまったのは私だし、というか私が着ていたからだし、流石に申し訳ない。


私が食い下がると、「なら……」と五色くんはポケットから携帯を出した。





五色「れ、連絡先、交換してくれない!?」





連絡先……?



あなた「あ、そっか。じゃあ届けに行く時間また伝えるねっ」



そう言って鞄の中の携帯を探っていると、なぜか周りからの笑い声。


天童「あなたたん天然だネ~っ」

瀬見「伝わってないな」

大平「頑張れっ」


……?


あなた「えっと、これ連絡さk__」

五色「そうじゃなくてっ!」


出した携帯を、手ごと押し戻してきた。


あなた「え、あ、ごめん。家電の方がいい?」

五色「あぁ違う!!いる!」


手を引っ込めるとまた掴まれて引き寄せられる。


……どっち?



工くんは暗い中でも分かるくらい赤面し、ゆっくり言った。


五色「こ、……個人的に、連絡先がほしい、から…………ダメ?」

あなた「___えっ」


なんだかその上目遣いをする姿が、ほんの少しだけ研磨くんと重なった。


顔をもっと真っ赤に染めて、キュッと目を瞑っている。


あなた「……うん、交換しよっ」


工くんは優しいし、悪い気はしないので改めて画面を出すと表情に花咲かせた。


五色「うんっ!ありがとう!!」



ピロリンッ





携帯をかざそうとする五色くんの前に、誰かの携帯がそこに現れ友達追加のお知らせが来た。



五色「さっきから何のつもりなんですか!」


能面で携帯を操作している白布さんに、工くんは大きな動作で尋ねた。


なんで白布さんが私の連絡先なんか……。


と、手元が震えて画面を見ると早速通知。


白布 賢二郎
白布 賢二郎
用の無いときは連絡してくるなよ




……。



え、追加したのそっちだよね?



画面を見て唖然としている私を見て、白布さんは微かに鼻を鳴らした。



白布「分からないところがあったら連絡しろ」


あなた「…………どうも」



五色「~っ、俺も!俺も交換っ!!」





話していると工くんが地団駄を踏むので、謝って交換して皆とお別れした。

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