第77話

‥最後の朝餐‥
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2020/03/20 10:54
あなた𝓈𝒾𝒹𝑒.°




……え、また起きたら朝なんだけど。



昨日……黒尾さんに怪我の手当てして……ん?なんだっけ。



考えていると携帯の着信音が鳴った。



鳴るってことはお兄ちゃんやカゲくんじゃないな……徹くんもお兄ちゃんもカゲくんも通知OFFにしてるし……。



メッセージを開く。
月島 蛍
月島 蛍
今日はこっち戻るんでしょ?
月島くん……。
あなた

そうだよ!

あなた

え?なに?私居なくて寂しかった?笑

月島 蛍
月島 蛍
別に戻らなくても良いけど
月島 蛍
月島 蛍
調子乗らないでくれない?
あなた

あぁごめんて笑
とか言って本音は??😏

月島 蛍
月島 蛍
王様達がうざいから戻ってきてくれないと困る
あなた「ぶほぉっ」





……いやカゲくん大丈夫かな……。



萎れてるけど……。
あなた

吹き出したよ笑笑

あなた

寂しい思いさせてごめんねって伝えておいて
あと深夜に何度も電話かけてくんなブロックするぞって言っといて

月島 蛍
月島 蛍
ww
キルブロックね
あなた

上手い笑
よろしくー



……よし、ご飯作りに行こう!



ポスッ



ご飯をよそいでいると、肩に誰かの頭が乗っかった。



夜久「研磨ぁ~あなたちゃんの邪魔すんなよっ」


……研磨くんだったのか。


夜久さんに首根っこを捕まれて引き剥がされた研磨くんは、唇を尖らせた。




研磨「明日から、あなたのご飯食べれない……」




……もうっ、可愛い!




あなた「研磨くんにならいつでも作るよっ」

研磨「……ほんと?」

山本「お、俺にも……!!」


目をギラギラさせてハスハスする山本先輩に、思わず笑った。


あなた「はいっ。またいつか」


そう言うと泣きそうな顔をして、「愛してるぞぉぉぉ!」と飛びかかってくるのを夜久さんが止める。


今日も、いつも通りの皆だ。



黒尾「今日は肉じゃがか」

あなた「っ!!……あ、黒尾さん」


急な耳元の声にビックリした。


あなた「ねぇ……私昨日の夜、なにかあった?」

黒尾「知らねぇ。俺が部屋に帰ってから寝たんだろ」

あなた「そっ、か……」



即答されたからまぁそうなんだろう。



それよりも……。





結局最後まで、認めては貰えなかったな……。




肉じゃがを無表情で頬張る黒尾さんを見ながら、エプロンの裾をキュッと握った。

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