第609話

俺のバレー
18,827
2021/10/21 13:11
日向𝓈𝒾𝒹𝑒.°




日向「あなたすっげぇ!な!な!!」


影山「…………。」


日向「んだよ、お前ばっかりさぁ。」





あなたっていつもいつも、影山大優先だよなぁ。


俺の背中だって叩いてくれても良かったのに。




ムスッとした顔でボールをついている影山にとりあえず軽く蹴りを喰らわせると、いつもどおりの低ボキャブラリーで罵られた。






日向「んむむむむ、」




やっぱり見分けがつかない。



宮侑と宮治……。


金色が治……?




……って、こっち来るぞ!?







侑「えぇなあ。飛雄くんは。相変わらずの"特別扱い"_____やな。」


影山「…………あなたの事ですか。」







あなた……?






日向「確かに、あなたはいっつも影山を特別扱いしてるよな……。


侑「幼馴染み……みたいなもんやもんな?」


影山「…………。」






そうか、影山とあなたは中学一緒だもんな。



……でも、だからって訳じゃないと思うんだよなぁ。





影山「あなたは_________、」


侑「ん?」


影山「付き合いが長いからじゃない。"特別"なんだって、そう言ったから。だから俺は_____、」






ゆっくりと宮さんの方を向いて、いつも通りの物怖じしない面持ちで答える。





影山「"俺のバレー"をするだけです。」






いつもいつも。


あなたが影山にこれでもかってくらいに言っている、「カゲくんのバレー」。




それの事だって、分かった。






侑「……ええで。へし折ったるわ。」



日向「_____っ、」





ヒュッと、喉が縮んだ気がした。



鋭い目つきに睨まれたのに、影山はやっぱりいつも通りのムスッとした顔付きだった。






あなた 𝓈𝒾𝒹𝑒.°



パパンッ!


ドッ!



ドゴッ




「「「ナイスキー!!!」」」






あなた「やっぱり、あの時よりずっと戦力が上がってる。」


谷地「そっか、夏休み……だっけ?」


あなた「うん。当たり前だけど皆、同じ時間だけずっと練習してるんだもんね。」





気張らないと。




あなた「私は……勿論烏野が勝つって疑ってないけど。」


谷地「……?」


あなた「稲荷崎がちゃんと強い事は分かってる。」


谷地「そう…………だよね。」




「ラスイチ!!」



あなた「!」






侑と治が入れ替わり、侑にフワりと上がったボールを治が捕らえた。






侑「幽体離脱時間差!!」




ドドォッ!






なんやそら。





「アハハ」


「時間差じゃなくない!?」


「言いたかったんだろ。」


「すごーい」


「いーぞー宮ぁー!」





 綺麗に着地した2人は、湧いた観客に手を上げた。



ファンサービスも抜かりなく……。






……、?







侑「…………。」


治「…………。」





谷地「なんか……こっち見てる、?」


あなた「ぅげ……。」







"見たか、凄いやろ。"とでも言いたげなドヤ顔。




いちいち絡んでこないでよね……。














春の高校バレー 全国大会 2回戦





兵庫県代表 稲荷崎高校(3年連続31回目)

       VS

宮城県代表 烏野高校(5年ぶり9回目)






ピーーーーーーッ‼︎!










高らかなホイッスルとともに、試合は幕を開けた。








嶋田「クソォ〜……俺らがビビってどうする、落ち着けぇ〜……。」




ソワソワしている嶋田さん達を見てくすくす笑いながら、ベンチに集まっている皆を見下ろした。




大丈夫。




きっと、大丈夫。









私たちは、負けない_____。





✂︎_________________________





こんちにばんは。双葉🌱🖇です!



お久しぶりです……!!



ゆっくり復帰するとか言ったきり、1ヶ月ほど期間が空いてしまいました。



ご心配の声、ご声援InstagramやTwitterのDMにて沢山いただきました。


まだ返せていない方、ゆっくり心を込めて返信させていただきますのでもう少しお待ちください、、🙇🏻‍♀️




長らくお待たせいたしました。



アルバイト、学校生活共に大分慣れてきて、気が付いたら冬が目の前で驚いています。


最近急に寒くなってしまいましたが、皆さん体調にお変わりないでしょうか、、?




この作品をはじめ、他作品もゆっくり更新していき復帰していきます。



更新頻度は少しの間遅いままかもしれませんが、焦らず自分のペースで戻していきます。



暖かいコメント、メッセージをくださりありがとうございます。




また、休載期間に読者様からのある嬉しいお知らせが耳に入りました。



TikTokにて私の小説についてコメントでお話ししてくれている方がいる事、また、私の小説について投稿してくださっている方がいる事。


あまりTikTokは見る方ではありませんでしたが、友人に借りて見てみたところ驚きました。




気が付いたら総お気に入り数は10,000を超え、フォロワーさんも軒並み増えています。



こうして応援してくださる皆さんのお陰で、絶対戻ってこようと頑張ることができました。



今後もテスト等で一旦距離を置くこともあるかもしれませんが、必ず戻ってきます。



この物語は私にとって、皆さんとの繋がりであり居場所であり、大切な宝物です。



皆さんにとっても、疲れてしんどい時に立ち寄れるような"居場所"であれるようになりたいです。




これからも双葉🌱🖇と小説を、よろしくお願いします!







長くなりました。

ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます🌱







双葉🌱🖇.

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