第200話

‥思うところ‥
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2020/04/07 00:28
あなた𝓈𝒾𝒹𝑒.°


どうして、西谷先輩……?


目の前の月島くんは、今までにないくらいイライラしたような顔で。


無造作に顔から手を離すと、「もう着いてくるなよ」と帰っていってしまった。







あなた「……なによ」




?「あなたちゃん……」



あなた「!」



ただ立ち尽くして月島くんの背中を見ていると、体育館の方から声をかけられた。



あなた「あ、山口くん……」



申し訳なさそうな笑顔を作ってから、手招きをしてきたので近寄った。



あなた「もしかして今の、聞いてた?」

山口「はは、ごめん……!」


両手を会わせて謝ってきたので、すかさず止めた。


あなた「なんで山口くんが謝るのっ」

山口「ツッキー……さ、お兄ちゃんがいるんだ」

あなた「え?」


山口くんは、視線を落とした私に再び声をかけた。


山口「あなたちゃんだから言うけど……。ツッキーのお兄ちゃん、烏野のバレー部だったんだ」

あなた「……そうなの?」


月島くんにもお兄ちゃんがいたんだ……。

そういえば、自分の話しない人だしなぁ。


山口「中学までエースで、試合でもすごく活躍してたんだけどさ……その、その時は烏野が強豪って呼ばれてた時代で……ツッキーのお兄ちゃん、3年間スタメンに入れずに辛い思いしてたんだ……だから、その、ちょっとツッキーも思う所があるんじゃないかって……」

あなた「………………そんなことが……」



正直、月島くんのことは何も知らないけど、それなりに理解しているつもりだった。


何も知らずに踏み込んだ私の言葉に耳を傾けてくれないのなんて、当然だ…………。







黒尾𝓈𝒾𝒹𝑒.°



お、戻ってきた戻ってきた。


眼鏡くんの説得は済んだのかなぁ……って、あれ?




体育館に戻ってきたあなたの足取りは重く、表情はこれまでにないほど暗いものとなっていた。



木兎「ヘイヘイヘーーイ!!どうだっt____おま、なんで泣きそうな顔してんだよ!」


その言葉に、俺だけじゃない。

赤葦もリエーフも、リエーフを扱きにきた夜久達もあなたに目を向けた。



あなた「……泣きませんよ」



震えた声で、今にも壊れてしまいそうな不安定な表情で言ったその台詞には、信憑性なんて微塵も感じられなかった。



黒尾「あなた……_____っ!!?」


木兎「!!!?」

リエーフ「!?ズルい!!」

夜久「っ、…………!?」



近寄って、また前みたいに抱き締めてやろう。



そう思って出した1歩は、俺よりも先にあなたを抱き締めた奴によって次に繋げることができなかった。












あなた「_________赤葦、さん?」






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いつのまにか!



200話突破!!!!?



すごい!



いつもコメントとかで創作意欲をくれる方々!


毎々ハート押してくれる方々の!!



お陰ですっ!!!




本当にありがとう❣️




これからもこんな作者ですがどうぞよろしく✌️

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