第170話

‥りんご‥
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2020/04/01 09:46



西谷「す、すまん!!つい……」


菅原「全く……西谷は」


田中「頼むぜノヤっさん!」


澤村「(まだ西谷で良かった、かな……)」


菅原「(まぁ、あなたはこういうの馴れてる感じだったしなぁ)」


田中「(スガさんに抱きつかれてもちょっと焦ってたぐらいだったしなぁ)」



チラッ



あなた「あっ、あ、い、いえ……大丈、夫です////」





田中「っ!?(え!?)」


菅原「!?(あれ?なんか……)」


澤村「(予想以上に……)」






「「「(真っ赤じゃね!?)」」」




あなた𝓈𝒾𝒹𝑒.°



あなた「月島くんっ!ねぇ!月島くん!!」


2・3年生と別れてすぐに走って教室へ向かい、思いっきり扉を開けた。


月島「……うるさい」

山口「ま……まさか、あなたちゃ___」


目を丸くした山口くんに思いっきりピースを作ると、2人とも仰天したように口を開けた。


山口「すごい!すごいよあなたちゃん!!流石だぁ!!」

あなた「えへへっ。ありがとう山口くんっ!」


立ち上がって拍手を送ってくれる山口くんに笑顔を向けてから月島くんを見ると、私から目をそらした。


月島「まぁ……頑張ったんじゃない?」

あなた「っ、~っ月島くんのおかげだよぉぉ!」

月島「……くっつくな。暑苦しい」


そう言いながらも微妙に口角が上がっていて、些細ながらも喜んでくれてるんだと嬉しくなった。



山口「でも、そっか……あなたちゃん行けてよかった……」





あなた「____え?」












ドタタタッ



あなた「カゲくん!!____って、」


あぁ……灰になってるわ。


カゲくんの教室に入ると、窓側の席に座って脱け殻のようになっているところを見つけた。


隣には日向がいて、こちらに気がつくと元気無さげに手を振ってきた。


日向「おい影山、あなた来たぞっ」

影山「________あなた……?



あぁ相当参ってるなぁ、こりゃ。


あなた「聞いたよ……カゲくんは現文、日向は英語だって?」

日向「解答欄……ずれてて」

影山「腹筋・・問題が多かったんだ……」

あなた「読解・・問題ね。そっかぁ……」


?「あっ、あの!!」

あなた「?」


話していると、見知らぬ男の子が3人話しかけてきた。


?「えっと、あの……や、やっぱお前が……

?「いやお前だろ!!

?「あぁもうへたれ!あ、あのさ。岩泉さん、だよね?」


マッシュルームヘアーの男の子が、一歩前に出ると食いぎみに話しかけてきた。

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