彼女side
「日頃から勉強してないからでしょ」
「めんどくさいけど後から困るよ」
「俺は、やってない☆」
「授業聞いてるだけで点は、取れるから☆」
「彼氏に向かってその口調は何ですかー?」
「一応常識はあるんだな」
「なら、テスト勝負しねぇ?」
「9教科の平均出せばいいだろ」
「やっぱ、バカだ」
「負けたらどうする?」
「そんなんで、大丈夫ですか~?負けることは見えてるのに?」
「はいはい、結果が楽しみですね^^」
「頼み事しょぼw」
「ひ・み・つ」
そんなこんなで、 と私のテスト勝負が始まった。
私はテスト2週間前から、必死に勉強した。
実は、聞いてもらいたいお願いがあるから。
絶対に勝つ!
そして...
~テスト1日目~
「はじめ!!」
今日は得意科目だ!
あ、ここ資料集に出てたところだ。
ここは先生が出るって言ってたところだ。
先生ありがと~。
「やめ!」
「どうですか?」
「へぇー」
「まぁ、だって俺も今回得意科目なんで( ・´ー・`)」
「ふっふっふ」
「ま、じゃ明日が運命の分かれ道だね」
「数学、社会、保体」
「どれか捨てるの?」
「勉強 は ?
つまり自信はないということでよろしいでしょうか?」
「認めるんかいw」
~テスト2日目~
テスト2日目。今日は実は、苦手科目が1つ入っている。
そう、保体だ!!
私は体のつくりとか、スポーツのルールを覚えてないのだ( ・´ー・`)
ドやることではないか、ピンチ!!
~テスト3日目~
今日がラスト!
得意科目もあるし、何か早いけど肩の荷が下りた感じ。
このまま、お願いも!
「どう?」
「そー」
「頑張ってたんだ」
「そっか、頑張ったな」
~テスト返却日~
「テスト返すぞー」
とうとう来たテスト返却日。
頑張ったからそれなりの結果は返ってくるはず。
「あなた」
結果は、
国語 96
数学 92
理科 83
社会 87
英語 97
音楽 98
保体 80
技家 82
美術 85
高得点!!
よっしゃ!
すぐ、報告に、
「最高得点は98」
「え?まじで?」
「平均は?」
「ええで」
「87」
「くっそ、2点足んなかったし」
「うぜぇ」
「しゃーね、そんだけ頑張ったんだな。言うこと聞くわ」
私はそっと にお願いを言った。
「ふふ、分かった。喜んで」
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「喜んでもらってなにより。それよりこんなんでいいの?
頑張ったご褒美だなんて」
「俺は遊びだと思ってないけどね」
「デートだと思ってるけど」
「あ、ちょっと待って」
「目つぶって、手だして」
ことっ、と私の手に何かが渡された。
「目、開けていいよ」
ゆっくり目を開けると、私は手に置かれたものを見た
「テスト終わったから、おしゃれしたいかなって」
「ま、次はこれつけてきてよ」
私がお願いしたことは
「ご褒美頂戴」
ご褒美はとっても素敵なものでした。
「なに?
次もしようね、真剣勝負。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。