第6話

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2018/09/19 06:28
『ただいま。』
「おかえり。」
リビングから、俺を迎えに走ってくる彼女。

ほんと可愛い…よな…。なーんて。笑
" ただいま。 " と、もう一度言い、軽く触れるだけの口付を落とす。
「…ん。おかえり。」
彼女が俺にぎゅうっと抱き着いて、顔を胸に埋める。
『ん?寂しかったの?』
左手で頭を撫で、右手で彼女を抱き締め返しながら、そう聞いた。
「寂しかった…。」
『ふは。素直じゃん。』
「だって、寂しかったもん…。」
『ん、後でいっぱい構ってあげる。』 
「ほんと?」
ぱあっと顔が晴れ、嬉しそうに俺を見上げてくる。
『ほんと。じゃ、風呂入ってくるわ。』
「行ってらっしゃい。」

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