「 これ … で … 、 良いの … ?」
『 … ッ 、 馬鹿 。 咥えたまま 、 喋んな … 。』
いや 、 ほんとに やばいかも 。
無意識 なんだろうけど 、 俺の弱いとこばっかり 舐めてくる 。
そう思ってると 、 ツ ー っ と 、彼女が 舌先で 裏側を なぞった 。
『 御前 … 、ほん … ッ … と 馬鹿 。 』
「 気持ち … 良い … の ?」
『 だから … 、喋んな って … 。 』
やばい … 。
もう 冗談抜きで やばい 。
『 口 、離 … ッ 、 して … 。 』
「 … へ ? んん っ !? 」
ああ … 、 遅かったか 。
『 御免 、 吐いて良 … 』
「 んん … 、はあ っ … 。」
『 え 、 飲み込んだの ?』
「 飲み込んじゃい … ました ? って … 、 うわあ 、 苦い … 。」
『 だから 、吐き出せって 言おうと思ったのに 。 』
「 言うの遅いよ 、 馬鹿 … 。」
『 頑張ったご褒美に 、 何回でも 逝かせてやるよ 。』
「 … わ っ ! 」
今度は 、 また 俺が 彼女を 押し倒した 。
『 今日は 、 寝かせねえから 。』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。