私の名前は雪菜。
妖の雪女と妖狐のハーフなんです。
でも、1000年前に宿儺という呪霊に封印されてしまったのです。
当時宿儺は最強でした。そして、彼は自分より強い種族である妖を虐殺しました。殺せない個体は封印したのです。
私もそのうちの1人でした。
元々、私の家系はとある呪いがかかっています。それは、恋をしてその相手と結ばれるまで死ぬことができない呪い。
この呪いのせいで、私は封印が緩んできた今も死ぬことができずにいました。
封印が緩んでいるので、子狐の姿なら外に出ることができます。
その日、私は久しぶりに外に出ました。
子狐の姿は、私の本体ではないので
力が発揮できないので弱いですが。
しかし、昔と変わりすぎている世界で
行くあてもなくフラフラと彷徨っていました。
道の端をトボトボと歩いていると、
前から男の子が歩いていました。
その子を見た途端、私の心臓が苦しくなりました。そして、気がついたのです。
この人こそが私の運命の人なんだと。
でも、困ったことに今の私は小狐です。
話すことができません。そのことに悲しくなって思わずキューンと鳴いてしまいました。
すると、その子がこちらに向かって歩いてくるではありませんか!
こうして、私は棘くんのペットとして
呪術高専にお邪魔することになった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!