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第1話

運命の人
660
2021/12/18 17:44
私の名前は雪菜。

妖の雪女と妖狐のハーフなんです。

でも、1000年前に宿儺という呪霊に封印されてしまったのです。

当時宿儺は最強でした。そして、彼は自分より強い種族である妖を虐殺しました。殺せない個体は封印したのです。

私もそのうちの1人でした。

元々、私の家系はとある呪いがかかっています。それは、恋をしてその相手と結ばれるまで死ぬことができない呪い。

この呪いのせいで、私は封印が緩んできた今も死ぬことができずにいました。

封印が緩んでいるので、子狐の姿なら外に出ることができます。
その日、私は久しぶりに外に出ました。

子狐の姿は、私の本体ではないので
力が発揮できないので弱いですが。

しかし、昔と変わりすぎている世界で
行くあてもなくフラフラと彷徨っていました。

道の端をトボトボと歩いていると、
前から男の子が歩いていました。

その子を見た途端、私の心臓が苦しくなりました。そして、気がついたのです。
この人こそが私の運命の人なんだと。

でも、困ったことに今の私は小狐です。
話すことができません。そのことに悲しくなって思わずキューンと鳴いてしまいました。

すると、その子がこちらに向かって歩いてくるではありませんか!


狗巻棘
狗巻棘
おかか。(ねえ君、うちに来る?)
雪菜
雪菜
キューン(こっこれは、もしかしてもしかするとお持ち帰りってやつ!?)
狗巻棘
狗巻棘
ツナマヨ(どうしたい?)
雪菜
雪菜
キュン!(よろこんでお邪魔します!)
こうして、私は棘くんのペットとして
呪術高専にお邪魔することになった。

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