今日は、瑛斗とのデート。
あの試合が終わったら、デートに行くという約束の日。
私は新しい服を着ることにした。
もう夏だから、
白のトップスに、花柄のスカートをはいた。
そして、髪はおろした。
うん!
完璧!!
待ち合わせの時間までは、あと10分ぐらい。
カバンに財布や携帯などを入れ、日焼け止めを塗る。
家を出ると、もう瑛斗はいた。
「待った?」
「今来た。」
「そう?ならよかった。」
かっこいい!!
いつもとは違う。
「その服、可愛いね。」
「えっ!?本当!?」
やったー!!嬉しい!!
私たちはバスにのって、水族館に来た。
「わー!!きれい!!」
「すっげー!!」
あまり混雑してなくて、たくさん見ることができた。
「ねー!!もうすぐ、イルカショーがあるってよ!!見ない?」
「へぇ~?見ようか。」
イルカショーも見終わり、近くのショッピングモールにいくことにした。
「ねぇ、ペアルック買いたくない?」
「いいね。」
そうして、私たちは白と黒のTシャツをお揃いにした。
かわいい!!
そのあとは、バスにのって帰った。
「今日は楽しかったよ。ありがとね!」
「俺も。じゃ、また学校で。」
「うん、バイバイ!」
楽しかった。
また遊びたいな………
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!