「転校してきたんでしょ?」
「うん。」
私と琉斗くんは、荷物を取りに行くために一緒に向かってる。
「どっから来たの?」
「福岡。北九州だけど。」
一応、博多弁って言われちゃ困るからね…
でも、話しやすいな。
美織はこんなところを好きになったのかなぁ。
「へぇ~~!あ、ここの倉庫だよ。」
何か古い倉庫。ここに何があるんだろ。
「はいっ!これ持って!!」
「あ、うん!」
おっも!!
まあ、琉斗くんのはもっと重そうだけど。
「おぉ、瑛斗!!」
「手伝うよ。」
「てんきゅー!」
仲いいのかな。
「二人、仲いいの?」
「まあね。」
「へぇー?」
そういえば二人って、名前に
”斗”
がつくよね。
何だか似てるかも。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。