瑛斗が引っ越すまで、あと1週間になった。
今日はみんなに報告すると瑛斗が言っていた。
琉斗くんと私は知っているけど、他のみんなは全く知らない。
私も最初聞いたときは、耳を疑ったなぁ。
みんな混乱してる。
そりゃそうだよね。
みんな思うことは同じだね。
瑛斗が私の方を見た。
私は頷いた。
みんなが無言になった。
その沈黙を破ったのは……拓真くんだった。
そんな早くからだったんだね。
ごめん。みんな。
そういうと、沙耶と美織は私に抱きついてきた。
本当に大丈夫だよ。
私たちはみんなで瑛斗に抱きついた。
だから平気………ではないけど、ちゃんとお別れはできる気がするよ。
それからは、
みんなで常に一緒にいて、1週間を過ごした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。