第106話

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2019/11/16 06:39
あなた

あ、あのさ、こ、これ………この前の傘、ありがとね。

野村瑛斗
あぁ。

もう…………どう話していいのか分かんない。





野村瑛斗
ごめん。
あなた

え?

野村瑛斗
約束…………守れなくてごめん。
あなた

もういいよ。過去のことだし、陽向先輩からも色々聞いたから。



それに…………








もう瑛斗は私のことなんてどうでもいいに決まってる。






だから、もう昔のことは…………
野村瑛斗
俺…………最低なことした。



………え?

野村瑛斗
陽向先輩が来た。このままでいいのかって。あんな陽向先輩、初めて見た。その時、陽向先輩のすごさと自分の最低なことを同時に感じた。
あなたのことを忘れた日は1日もない。
ずっと、あなたが頭の中にいた。
仕事の書類みたときは目を疑った。でも、あなただって分かって………複雑だった。会いたいけど、会いたくなかった。自分がどうかなりそうで。
自分の事しか考えてないって言われればそうだな。
でも、俺なりに考えたことがこれなんだよ。
会っても、距離をおいて、陽向先輩との幸せな日々を壊さないように。俺は最低なやつになろうって。
でも、陽向先輩に怒られたよ。
お前は変わった。誰よりも、あなたのことを考えてたってね。
陽向先輩はまだ自分は先輩呼び止まりって言ってた。お前の代わりにはなれなかったって。
俺は身を引くから、今度こそ幸せにしろって………


そんなことがあったの…………






陽向先輩、身を引くってどういうこと…………

野村瑛斗
俺は今でもあなたのことが好き。最低なこと繰り返しておいて、バカかって感じだろうけど、本当にあの頃から変わってない。
あなた

…………





もうわからない。




自分が今どうするべきなのか。





瑛斗のことは…………








今でも好き。







でも…………
本田瞬
自分の気持ちに素直になったら?
あなた

ほ、本田さん!?

な、なんで!?
本田瞬
え、ここ俺の事務所の近くじゃん。


あ、そうだった。

本田瞬
瑛斗とあなたちゃんのことは聞いてるよ。今、あなたちゃんのするべきことは、自分の気持ちを整理して、自分の気持ちに素直になることだと俺は思うよ。


自分の気持ちに素直になる…………

本田瞬
陽向先輩?だって、これじゃあ前に進めない。






私の気持ちに素直に。




自分の気持ちを整理して。











あなた

私もまだ瑛斗が好き。

本田瞬
そう。じゃ、俺はここで。


本田さん…………


あなた

ありがとう!


私は本田さんの背中に向かって叫んだ。






すると本田さんは前を向いたまま、手を振る。





私は瑛斗の方へ向いた。
野村瑛斗
こんな俺だけど…………また付き合ってくれんの?
あなた

うん。こんな瑛斗だけどね!!

野村瑛斗
…………ありがとう。




私たちはまた付き合うことなった。









今の私たちは…………









色々な人たちに支えてもらったからあるもの。





本田さん、




芽衣ちゃん、





みんな…………













そして、



陽向先輩…………






ありがとうございました。






あなた

お礼…………言わないと。

野村瑛斗
そうだな。
あなた

でも、やっぱり一番は…………

野村瑛斗
陽向先輩…………だな。

たくさん迷惑もかけた。









でも、私たちのことを考えくれた。









陽向先輩…………

















~作者から~


文が変だったりしたらすみません。

読みづらいですよね…………


ごめんなさい!!






一応、見直したんですけど、


もし

"ここが変だよー"

"ここ間違ってるんじゃない?"


など、あればコメントで教えて下さい。



よろしくお願いいたしますm(__)m

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