はぁ……
そして、私たちは母校の北高に向かった。
校門まで来ると、みんながいた。
そして、私たちは校舎に入る。
あぁ……
懐かしい。
どこを見ても、そこには思い出ばかり。
瑛斗と過ごした場所、
沙耶と美織と恋バナをした場所、
みんなでワイワイいいながら歩いた廊下。
思い出が湧き出てくる。
それから私たちは体育館へ。
そう、
今日は学校が休みということで、同窓会を開いたの。
というよりは、それに招待されたの。
私たちが2年生だった頃の後輩、先輩もいる。
……陽向先輩は来てるのかな。
春ちゃん!!
すっごいショートヘアになってるー!!
そうして、私たちは同級生、先輩、後輩たちと話した。
瑛斗が見ている方を見ると、瑠偉先輩と愛美先輩がいた。
私と瑛斗は2人の元へ駆け寄った。
瑠偉先輩と愛美先輩は私たちを見て、すごく驚いた。
え?
私なんかした?
何で愛美先輩が泣くの?
どうして先輩はそんなにいい人なんですか。
何でそんなに私たちのことを自分の事のように考えてくれるんですか。
こっちまで泣けてくるじゃないですか……
私は幸せ者だ。
世界一幸せ者だ。
そっか……
もう一度、陽向先輩と会いたかったんだけどなぁ。
私は体育館を飛び出し、靴を履き替え、公園に向かった。
……いた。
何でって……
陽向先輩は…………大好きな先輩。
だから、自分の気持ちをもう一度伝えておきたかった。
だって、あんなの捨てられるわけないじゃん!!
指輪だって……捨てられないよ。
撮りたい!!
みんなの中には陽向先輩も入っておかないと。
それから私たちは急いで体育館に戻った。
瑠偉先輩
愛美先輩
春ちゃん
美織
沙耶
拓真くん
がいた。
琉斗くんはカメラのスタンバイをしている。
私たちはその中に入った。
琉斗くんはカウントダウンが始まると、走ってこっちに来る。
赤いランプが点滅する。
"パシャッ"
ー数日後ー
琉斗くんからあの写真が届いた。
大好きなみんな。
……出会えてよかった
君と、みんなと。
END
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。