「がんばってね!」
「がんば!」
「ありがと!」
私はバスケ部のマネージャーになることに決めた。
そして、今体育館に向かっている。
「あなたちゃーん!」
「愛美先輩!よろしくお願いします!」
「そ、そんなぁー!ま、ま、愛美先輩なんてね~~!なんだか照れるなぁ~!!ふふっ!」
そんなクールな訳じゃないかも。
「愛美先輩、よろしくお願いします!」
「そ、そんな2回も言わなくていいから~!よろしくね!あなたちゃん!」
そういえば、1年生の男バスのマネージャーっていないのかな…
そして…
「今日から男バスのマネージャーになってもらう……自己紹介してもらえる?」
「はい、2年1組の橋本あなたです。精一杯頑張るのでよろしくお願いします!」
「「よろしくお願いしまーす!」」
みんながバラバラになると、先輩が来た。
「陽向です。よろしくね。」
「瑠偉です。よろしく。」
あ!!
る、瑠偉先輩って……あのときの!!
(詳しくは7話を見てください)
「あのときはありがとうございました!!」
「あぁ、全然気にしないで?」
「…はい。」
やっぱりかっこいいなぁ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!