放課後の教室。
気まずい沈黙が流れる。
まあ、話しかけたのは私なんだけど……
私はそうきりだした。
ものの……
やっぱり……何かあったんじゃん……
瑛斗……教えてよ。
何!?
え………?
ど、どいゆうこと!?
もしかして、だから…二人の名前が似てるのって………
それで………
え?
そんな………
どうして………?
私、瑛斗と出会ってまだ1年もたってないのに。
謝らないでよ………
来年の1月って………
あと4ヶ月しかないじゃん。
そう………だよね。
遠距離だって恋愛はできるもんね。
この4か月をどう過ごすか、どんなふうに使うかだよね………
前向きにならなきゃね。
でも………涙は止まってくれないよ。
溢れてくる。
今日は、枕が涙でびしょびしょかも。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。