第108話

217
2019/11/17 10:41
私たちは車を停めて砂浜に来た。




陽向先輩は






いた。





あなた

………陽向先輩!!

 

陽向先輩は静かに振り返った。

陽向先輩
……遅かったな。



遅かった……?

陽向先輩
ったく、お前らはどれだけバカなんだよ。
野村瑛斗
す、すみません。



バカ……ですよね………
陽向先輩
二人とも、気持ちが見え見えだ。それなのに、お互いの気持ちに気づかずに……




え?


陽向先輩
俺のことは気にしなくていい。俺も新しい恋をするよ。
野村瑛斗
先輩……
陽向先輩
二人とも、幸せになれ。………じゃあな。



陽向先輩…………

あなた

陽向先輩!!私は、先輩に支えられて……そ、その……あ、ありがとうございました。

野村瑛斗
ありがとうございました。


陽向先輩はこっちに振り向かずに、ただ手を振って去っていった。







野村瑛斗
あなた……
あなた

瑛斗……


私たちは夕日に照らされながら、お互いを抱きしめた。








陽向先輩……






ありがとうございました。










~作者から~

もう少しで完結になりそう……(?)です。






で、でも!!


まだあるので、見ていただけると嬉しいです。




よろしくお願いしますm(__)m

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