「ごめん。これ運んで!」
「はいっ!」
お、お、重っ!!
マネージャー…大変だけど、やりがいあるかも。
入ろうかな。
「他に運ぶものありますか?」
「え?いいの!?」
「はい。」
「じゃ、これとそこの段ボール運んどいて!」
「はい!」
マネージャーの仕事をしていると、気づいたらもう18時45分。早いな。
「愛美先輩探そ。」
どこを探してもいなく、部室にいったとき。
「愛美…」
「瑠偉?どーしたの?」
「今日来てた子って…」
「あぁ、あの子?橋本あなたちゃん、2年生。
あの、瑠偉たち目当てな子じゃなくて、ちゃんと仕事もしてくれるし、入ってもらおうと思ってる。」
「そっか。よかった。」
聞いちゃった!!
でも、入れるって!!
やった!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!