不死川実弥side
どこから来たのか瞬きをした瞬間に現れた鬼。
見覚えがある、。
こいつ、前の柱合会議で居た、あの、、!!
頭に血が上り、怒りに任せて斬り掛かろうとしたところ、またも悲鳴嶼さんに止められる。
鬼がいるんだぞ。
一体何を考えてんだァ?
そう考えたのも束の間。
その女の鬼がこちらに向かって飛んでくる。
しかしそう思った頃には時透と玄弥のそばに居た。
まずいことが起こったと身体が言う。
今でも酷い傷を負っているのに追い打ちを掛けて血鬼術を使われては、
もう取り返しがつかなくなる____
その鬼と2人の周りがボヤける。
一気に燃えたと思ったら、炎が消えた時にはあいつらの傷は消えていた。
むしろ、戦う前の万全の体制に戻ったような__
あなた?
時透はあいつの事を知っているのか??
先程とは比べ物にならない空気の重さ。
平然とした顔で言うあなたという鬼はなんの罪悪感も感じぬ顔をしていた。
その時、移動の反動であなたの来ていた羽織が地面に落ちた。
ヒラヒラと舞い降り、地面に落ちた羽織……
俺に背中を見せていたあなたの背中には
“滅” の文字。
そうか、御館様はこいつを
ずっと、秘密にしてたんだな……?
おもしれぇ。
悲鳴嶼さんはあいつが鬼の鬼殺隊であることを知っていたから、
斬り掛かろうとした俺らを止めたわけだ____
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。