大我side、
多分あなたちゃんは自分が思ってるほど体調は良くないと思う。
こんな豪雨でびちょ濡れでしかも足には熱がこもってれば全身に回る。
完全に…体力の限界なんだ。
寝てる事も増えるのはそれが原因だし多分自分がいつ寝てるのかも気づいてない…
やっぱりあいつらが俺達を見つけてくれるのを待つしかない…
俺も動けばいいけど足が動かない状態のあなたちゃんをおんぶしたまま森を歩くのは今の俺には…
不可能だ
少し辛そうに眠るあなたちゃん。
とにかく落ちた場所周りを確認するため一度外に出た。
幸い雨はほぼ小雨。
外をトコトコ歩くと誰かが通った形跡があった。
多分他のグループだろうけど。
意外と俺達が落ちた先はしっかりとした道になっていて…
多分こっちが本コースだなと。
俺達が進んでた方向が間違ってたんじゃないかと思い知らされた。
あらかじめ少し確認してわかりやすいところに班を示す印のような黒のリボンを気につけて俺は祠の方向に戻った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。