side . 高橋
高校生になってから 、
いや中学生 、小学生高学年かな 。
同級生が
人前で声を上げて泣くところを初めて見た 。
馬鹿じゃないのっ 、と
俺の胸を全然力の入ってない拳で何度も叩く 。
あなた 「 馬鹿っ 、本当に馬鹿 、
なんでよっ 、、、 ばかっ 。
傘 、二つ借りてきなさいよっ 。」
高橋 「 ははっ 、確かにね 。
それは 、すまんかったわ 。」
雪村あなた 、
クラスでは特別目立つ存在でもなければ
地味といったわけでもない 。
すらっとした背に 、長い手足 。
透明感のある白い肌 。
特別綺麗な顔というわけでもないが 、
スタイルからか 、姿勢の良さからか 、
とても綺麗な子 、そう思ってた 。
同級生に比べても落ち着いてて大人な印象 。
そんな彼女が今 、子供の様に泣いている 。
あなた 「 っ … 好きだったのに 、
私だけが好きだったのかなっ 。」
どれだけ拭っても溢れてくる涙に
そっと触れる 。
高橋 「 どうかな 。 」
あなた 「 そこは否定してっ !! 」
ううっ 、と一層増す涙 。
俺の胸を叩く拳をそっと包んで
俺の方に引き寄せる 。
いつの間にかに 持って と
突き出された傘を左手に持ち 、
空いた右手で彼女の背のそっと触れる 。
あなた 「 …… っ 、うぅっ 。 」
俺の胸に体重を預けた彼女は
しばらく俺の胸の中で涙を流した 。
君から溢れる涙はとても綺麗だ 。
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宣伝失礼します 。
なにわ男子メインのコメディ小説です !!
ぜひ読んでみてください !
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。