第6話

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2022/09/04 09:00

  side . 高橋

 

  高校生になってから 、
  いや中学生 、小学生高学年かな 。

  同級生が
  人前で声を上げて泣くところを初めて見た 。



  馬鹿じゃないのっ 、と
  俺の胸を全然力の入ってない拳で何度も叩く 。


あなた 「 馬鹿っ 、本当に馬鹿 、
    なんでよっ 、、、 ばかっ 。  

    傘 、二つ借りてきなさいよっ 。」

  
高橋 「 ははっ 、確かにね 。
     それは 、すまんかったわ 。」

 
   雪村あなた 、
   クラスでは特別目立つ存在でもなければ
   地味といったわけでもない 。

   すらっとした背に 、長い手足 。
   透明感のある白い肌 。
   特別綺麗な顔というわけでもないが 、
   スタイルからか 、姿勢の良さからか 、

   とても綺麗な子 、そう思ってた 。


   同級生に比べても落ち着いてて大人な印象 。
   そんな彼女が今 、子供の様に泣いている 。


あなた 「 っ … 好きだったのに 、
    私だけが好きだったのかなっ 。」


   どれだけ拭っても溢れてくる涙に
   そっと触れる 。


高橋 「 どうかな 。 」


あなた 「 そこは否定してっ !! 」


   ううっ 、と一層増す涙 。
   俺の胸を叩く拳をそっと包んで
   俺の方に引き寄せる 。

   いつの間にかに 持って と
   突き出された傘を左手に持ち 、

   空いた右手で彼女の背のそっと触れる 。


あなた 「 …… っ 、うぅっ 。 」


   俺の胸に体重を預けた彼女は
   しばらく俺の胸の中で涙を流した 。





   君から溢れる涙はとても綺麗だ 。


  ____
  
  宣伝失礼します 。

  なにわ男子メインのコメディ小説です !!
  ぜひ読んでみてください !
   .


  今日大量更新するかもです 。
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