白いカーテンの外を見てみるとやけに明るい日差しが差し込んでいた
そして、隣を見ると私の腕にのってスースー吐息を
たてて寝ているはじめがいた
この横顔、くるんとしたまつ毛。色白い肌。
どこまでもがかっこいい。
私、こんな人と結婚出来るんだと嬉しく思ったし
不安も出てきた。
気がつくとはじめと私との距離が近くなっていた
_____( チュッ
その距離は0センチ
顔が熱くなるのがわかる。
『行かなきゃ、バレる』
そう思った私は腕からはじめをおろして
起き上がろうとした
その瞬間、グイッと体を引き寄せられた
低い声で耳元にそう呟かれる
はじめは私の頭をクシャクシャと撫でた
いたずらに笑う君
口をタコにして待ってるはじめ
めちゃんこ可愛いw
ずっと見とれてた
【チュッ】
私は急いで布団からでて、
畑の皆が待っている所に走って逃げた
到着
こんな空間が幸せに感じる。
でもそれは限りあること。
いつかその空間も消えてしまうのかな。
そう思うと心が暗くなる。
だからこの空間を崩さないように、
なくならないように、私は、はじめと一緒に守る
そう決心したのは束の間
あんな事が起きるとは誰も予想していなかった。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。