「恭平~?。」
今、私は恭平の部屋にいる。
恭平のベッドに座ってる私と
ちょっと離れたところ机に
恭平がイヤホンをつけて、
音楽聞いてるらしい。
冷たい彼氏やと思うやろ?
けど、いつもこんな感じで
慣れてしまった自分がいるん。
けど、今日はほぼほぼ会話がない、。
私、いる意味あるのかわからんから
恭平の名前呼んでみても
「。。。」
恭平は無反応。
今すぐにでも帰りたい。笑
「恭平~?」
もう一度だけ呼んでみよ
恭平「。。。」
もういいや。帰ろ。
「キョロ。私帰るね」
不意に 恭平の事あだ名で呼んでしまったけど、イヤホンしてるし反応しないよね、、、
恭平「なんで、。」
「?ん」
恭平がすごい速さでこっちを向いた。
恭平「なんで、、恭平じゃないん?」
「いや、なにがッ?」
恭平の言っていることが分からないんだけど。主語がないですよ?
恭平「なんで、キョロなん…?恭平じゃないん…、、」
「あっ…。いや、友達がよく恭平の事キョロって呼んでるからさッ。ついつい、、」
恭平がこんな細かい事にこだわるとは思ってなかった。
すると、
恭平が持っていたスマホを投げ捨てて
ベッドに座っていた私を
いつもの恭平とは思えないほどの
力で私をおし倒した。
「ッ。なに?!」
シワひとつ無いベッドのシーツが
恭平が押し倒した衝撃で
一瞬にしてクシャりとなった。
恭平「あなたが俺の彼女なん…。」
「(๑꒪▿꒪)*。_。))」
恭平「なんで、あなたの周りの友達はキョロって呼んでるか知ってるかッ?」
私の手を握ってる 恭平の手の力が強くなった。
恭平の髪が私の頬につくぐらいまで顔が近くなった。
「し、、知らん…。友達が勝手につけたあだ名やろ、」
顔が近すぎて、上手く話せない…。
恭平「恭平って呼んでええのはあなただけやッ。って事。」
恭平「やから…」
恭平のりんごいろ に染まっていった。
恭平「俺は……あなた専用やッ。////」
「ッ…////」
「恭平のバカッ
だったらもっと私に構ってや……」
恭平「あなたに触れたい…けど」
恭平「あなたに触れたら…離れていく気がして。なんもできひんかった」
恭平が私から離れようとする
「触っていいんやで。。」
勝手に口から言葉が漏れた、。
「もっと私に…触れてや…?私は恭平のものやで、、、?」
恭平「後に後悔しても知らないからね…。」
恭平がそういうと
離れかけていた体がだんだん距離をつめた。
ゆっくりと
~私のくちびるに 甘い柔らかいものが重ねられた~
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。