第9話

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2019/03/05 08:31
あなた

えいじくんは好きかわからないけど…

あれからこりずに俺に話し掛けてくる。

どこまでウザいのか…。

それとも

どこまで面白い奴なのか…。

ここまで俺に声をかけてくれる人がいるなんて

あぁあ、本当調子狂う。
えいじ
君さ、なんでそんなに俺に構うの
あなた

そ、それは、その、えいじくんの…

えいじ
……
あなた

えいじくんの、その、…

えいじ
なに
あなた

その暗くて重い表情の理由が知りたいの!それに…

なんだ、コイツ

俺のことを知っても楽しくもないのに

とことんウザいな。
えいじ
知って何があるの
あなた

私がえいじくんの事を変えてみせる。

この強気な発言はどこから出てくるのか

俺にはさっぱりだ。
えいじ
変えるなんて…人はそう簡単に変わらないんだよ
あなた

それでもいいの!私はえいじくんの事を知りたいの!誰よりも近い存在になりたいの!だから…

誰よりも近い存在…

俺今コイツに話したいって思ってしまってる

いいのか、本当に

言ったところで

何も変わらないのに。

でも、コイツの事信用したい

そう言う気持ちが脳内を駆け回る。

ここまで、しぶとく俺に絡んでくる奴は

そうそう居ないだろう…。








コイツだけには話そうかな…。

信用しようかな…。
えいじ
君の事を知ってからなら考えても良い。


まずは、コイツの事を知ろう。

知って、決めよう。

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