あれからこりずに俺に話し掛けてくる。
どこまでウザいのか…。
それとも
どこまで面白い奴なのか…。
ここまで俺に声をかけてくれる人がいるなんて
あぁあ、本当調子狂う。
なんだ、コイツ
俺のことを知っても楽しくもないのに
とことんウザいな。
この強気な発言はどこから出てくるのか
俺にはさっぱりだ。
誰よりも近い存在…
俺今コイツに話したいって思ってしまってる
いいのか、本当に
言ったところで
何も変わらないのに。
でも、コイツの事信用したい
そう言う気持ちが脳内を駆け回る。
ここまで、しぶとく俺に絡んでくる奴は
そうそう居ないだろう…。
コイツだけには話そうかな…。
信用しようかな…。
まずは、コイツの事を知ろう。
知って、決めよう。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!