第32話

さんじゅうに〜
885
2020/09/14 06:20
あなた

『…がせ、っ』

私にあんたの考えてること教えて欲しいんだ。


訴えかけるように名前を呼ぶと、ゆっくり離れてくれた。
廉
「…悪ぃ」

もう半泣きなんですけど。

ほんとに怖かった。
どうしたらいいのかも分からなくて、ただただ受け入れることしかできなかった。



返事も出来ずに俯いていると、今度は優しく、壊れ物を扱うかのように抱きしめる。
廉
「ほんと、悪かったって…、ごめん」
あなた

『…何、怒ってんの』

廉
「…妬いた、」

プリ小説オーディオドラマ