第30話

さんじゅ〜う
940
2020/09/12 06:22
女子1
女子1
あの2人すごいお似合いだね
女子2
女子2
本物の執事とメイドみたい
こそこそと話し声が聞こえる。

手を引かれて廊下を歩いている最中、周りからそんな会話が聞こえた。




私と永瀬がお似合い…?





強く握られた手に視線を移す。


やっぱりこいつが何考えているのか私には全く分からなくて、

もっと知りたいって思ってる自分もいるのに、近づけないことがもどかしくて胸が痛くなる。





この後感情はなんなんだ。


何となく答えには気づいているのに、認めたくなかった。







“お前は絶対俺を好きになる”




認めたら私の負けだ。

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