あの2人すごいお似合いだね
本物の執事とメイドみたい
こそこそと話し声が聞こえる。
手を引かれて廊下を歩いている最中、周りからそんな会話が聞こえた。
私と永瀬がお似合い…?
強く握られた手に視線を移す。
やっぱりこいつが何考えているのか私には全く分からなくて、
もっと知りたいって思ってる自分もいるのに、近づけないことがもどかしくて胸が痛くなる。
この後感情はなんなんだ。
何となく答えには気づいているのに、認めたくなかった。
“お前は絶対俺を好きになる”
認めたら私の負けだ。
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